麒麟がくる(大河ドラマ2020)29話の感想ネタバレ考察!十兵衛が室町幕府改革着手?

光秀が信長に険悪感を抱き、28話は終わりました。

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そんな光秀は、幕府の奉公衆として幕府内改革を進めていきます。

いったいここから摂津らとどう対立していくのでしょうか。

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目次

麒麟がくる(大河ドラマ2020)29話摂津晴門の計略のあらすじ

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4月の落城を目指し、新たな御座所となる「二条城の築城」は、順調に進められていました。

信長は自ら陣頭指揮をとり、建設中の広間には、京の屋敷や寺から送られた屏風や襖などが並べられます。

その贈り物に帳面をつけながら、藤孝はため息をつきます。

幕府内で、信長は将軍の名を借り、京の金目のものをかすめとっているとの噂が流れていました。

「何もやっていない者に文句を言う権利はない」と光秀は言い、寺社が行う「金貸し業」から利益を得ている役人がいる現状に憤ります。

その日も、幕府から調度品を持ち出されたと僧たちが訴え、光秀は摂津晴門がどういう対応をするのか、よく見ておく必要があると考えていたのです。

その後、築城中の現場で大工と光秀が話していると、見知らぬ子供が文を渡して来ます。

 

文は伊呂波太夫からで、書かれていた地図をもとに小さな神社に行き、光秀は太夫と会うのでした。

太夫は光秀に早速、「近衛前久と会ってほしい」と伝えます。

近衛前久は、三好一族と義輝暗殺計画に携わったと疑われ、都を追い出されて行き場をなくしていましたが、京に戻って来ていたのです。

光秀は、義輝暗殺に関わった可能性がある人物とは会いたくないと思いますが、太夫は近くにいた芸人風の男を呼び、その男は近衛前久でした。

前久は、二条晴良が自分を追い出すため、義昭が将軍になる頃を見計らって、摂津や幕府を味方につけて追い出したのだと、光秀に語ります。

今後自分のように、幕府によって追い出された「多くの公家」が、幕府に対抗する可能性・危険性もあると前久は懸念していました。

また前久は、越後の上杉輝虎が、今の幕府は私利私欲しかなく、天下のために動こうとしないので世が収まらない、と不満を漏らしていたと光秀に伝え、幕府を変えられるのは織田信長であり、その織田信長と幕府の両方に意見を言えるのは光秀だと言うと、命乞いはせずその場を去りました。

太夫も、御所を見れば分かるが、ひどい荒廃ぶりに帝も所領を奪われ、帝の曽祖父の弔いも放置し、幕府は見て見ぬ振りをしている事実を話します。

思っている以上に酷い幕府の内情や評価に、光秀も焦るのでした。

 

翌日、光秀が信長の宿所で光秀が歩いているところ、いきなり藤吉郎が話しかけて来ます。

藤吉郎は、光秀が前久と話していたことを知っていたうえに、公家たちの動きを大体把握しており、常に手下にあとをつけさせるなどして見張っていました。

前久についても、自分にとって使える公家なのかを見計らっていたのです。

藤吉郎はのちに京の奉行になるとの噂もあり、将軍のそばにいるものが、信長を裏切らないか見張るとの噂もあったので、光秀は自分のことも見張っているのかと聞くと、藤吉郎はにやっと笑い、「公家は大名らと繋がりがあり、油断はできませんぞ」と言って光秀の後を去ります。

腹立った光秀は、信長に藤吉郎のことを話すと、信長はその話に笑い、藤吉郎を上手く使ってくれと言ったのでした。

光秀は信長に岐阜に戻る前に、幕府の役人を入れ替えるべきだと告げますが、それはそなたの役割であると信長は光秀を睨みつけます。

そして、信長は慌てて再び美濃へ戻るのでした。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)29話摂津晴門の計略のネタバレ考察

摂津晴門の謀略


出典:NHK

摂津晴門といえば、伊勢氏が政所を世襲していた状況から、足利義輝に任命され、幕府の流れを変える頃に抜擢された人物です。

そんな晴門ですが、今回麒麟が来るでは「光秀に対抗する黒幕」的な描かれ方をされていますね。

足利義輝とは縁が深かったとの説もあり、その義輝から信頼されている人物として、義輝の弟・義昭からも任命されたと考えられますが、実質史実で晴門と光秀・信長が対立した記録は自分調査では見つけられませんでした。

そのためオリジナルな展開で、晴門が三好・朝倉と協力し、光秀らと対立していくでしょう。

近衛前久のアドバイス


出典:NHK

ドラマでは「三好と手を組んだと追い詰められる前久」でしたが、義昭の兄・義輝とは仲がいい人物でした。

1559年には義輝、前久、上杉輝虎と3人で朝までお酒を楽しんだとの記録も残されています。

前久は輝虎の関東平定を助けるべく、越後、上野、下総に赴くなどとても協力的であり、29話で輝虎の話を出すのも、「輝虎の交流があったから」だと考えられます。

そんな前久は結局関白に戻れず、関白になった二条晴良を追い出すべく「信長包囲網」に参加することになりますので、今後光秀とは敵対すると考えられるでしょう。

光秀の室町幕府改革へ


出典:NHK

藤孝とともに、幕府の不正や闇を暴く光秀。

腐った幕府を立て直すべく動き出しますが、29話で信長はそこまで協力してくれなさそうです。

美濃を守るなどで、信長は幕府の機能面を光秀に任せていくと考えられますが、そこに藤孝が大きく関わり、二人で「幕府を改革し戦う場面」がどんどん増えていくでしょう。

また義昭・信長に意見が言えるというポジションを、太夫や前久が注目するように、光秀が「権力間の板挟み」になることも増えて来そうですね。

増える戦いの中で、義昭と本圀寺の地下で話した「美しき都」を実現するべく全力を尽くしてほしいです。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)29話摂津晴門の計略のネタバレ

新たな御座所となる「二条城の築城」が進み、広間には送られた屏風や襖などが並べられます。

その贈り物に帳面をつけながら、藤孝は光秀に、幕府内で信長は将軍の名を借り、金目のものをかすめとっている者がいると話します。

寺社が行う「金貸し業」から利益を得ている役人がいる現状に憤り、「調べれば調べるほど幕府の内が醜い」と光秀は愚痴をこぼすのでした。

その日も調度品を持ち出されたと訴える僧たちを、政所の摂津晴門がどう対応するかに注目していました。

 

本圀寺では、義昭に「持ち出された品々を返して欲しい」と僧が訴えていました。

訴えに対し晴門も、このままでは寺中の反発が将軍に向けられるなどと圧をかけ、信長に今更よせとは言えない、と義昭は言いながらも、信長はいつまでも京にいるわけではなく、彼が京から出たら品々を返していくと約束します。

その後、義昭は自分の元へ駒を迎い入れていました。

いつか「貧しき者を救う館」を作りたいが、資金がなく困っていると義昭は駒に話し、駒はまず館でなく悲田所だけ建てるのはどうかと提案します。

その悲田所が1,000貫かかることを駒は確認すると、「1,000貫で造れますか」と言い、義昭を驚かせます。

駒は仕事場へ戻り、地下に隠してあるお金が100貫と確認すると、仕事場を大きくし、職人を増やした上でいずれ1,000貫貯めたいと東庵に伝え、驚かせるのでした。

 

 一方、築城中の現場で大工と光秀が話していると、見知らぬ子供が文を渡して来ます。

文は伊呂波太夫からで、書かれていた地図をもとに小さな神社に行くと、芸人たちが舞踊を奏で、踊っていました。

そして太夫が光秀の前へ現れ、「近衛前久と会ってほしい」と伝えます。

光秀が険しい表情をする中、太鼓を叩いていた男が被り物を脱ぐと、それは近衛前久でした。

前久は自分の持っている鼓を光秀に叩かせると、二条晴良が自分を追い出すため、義昭が将軍になる頃を見計らって、摂津や幕府を味方につけて追い出したのだと、光秀に語ります。

今後自分のように、幕府によって追い出された「多くの公家」が、幕府に対抗する可能性・危険性もあると前久は懸念していました。

また前久は、以前越後の上杉輝虎と話した際、今の幕府は私利私欲しかなく、天下のために動こうとしないので世が収まらない、と不満を漏らしていたと光秀に伝え、幕府を変えられるのは織田信長であり、その織田信長と幕府の両方に意見を言えるのは光秀だと聞き、光秀にこのことを申したかったと伝え、太夫に「言いたいことは言った、後は任せた」とその場を去ります。

太夫は続けて前久の補足をするように、この都には公家・武家、町人、そして帝がいて、御所を見れば分かるが、ひどい荒廃ぶりに帝も所領を奪われ、帝の曽祖父の弔いも放置。

幕府は見て見ぬ振りをしていると光秀に話します。

 

翌日、妙覚寺に来ていた光秀に藤吉郎が話しかけ、「近衛前久様の件ですか」と話し、光秀を驚かせます。

藤吉郎は、幕府の者を見張っていましたが、前久についても、自分にとって使える公家なのかを見計らっていたのです。

のちに、藤吉郎が京の奉行になるとの噂を耳にしていた光秀は、自分のことも見張っているのかと聞くと藤吉郎は、「公家は大名らと繋がりがあり、油断すれば…足元をすくわれます。そのことを申し上げたかったまでのこと」と言い、その場を去るのでした。

腹立った光秀が信長にそのことを話すと、信長は笑い、藤吉郎を上手く使ってくれと言います。

光秀は幕府の話をしようとした時、信長は「腐り果てているのだろう」と幕府の内情をすでに知っていたました。

光秀は信長が岐阜に戻る前に、幕府の役人を入れ替えるべきだと告げますが、それは光秀の役割であると信長は言い、義景らが攻め込んでくる可能性もあり、すぐ美濃へ戻らなければならない状況を伝えます。

「美濃がやられれば京も危ない、そんな状況だからこそ光秀や藤吉郎を京に置いているのだ」と光秀に言った信長は、「やり方は任せる」と一任し、去ろうとした時、信長は立ち止まり別の話を始めます。

幼い時、信長は父親から、将軍は帝の門番であり、近頃のその門番は「帝」を守ることを忘れている。

そう思っていた信長の父は、自ら帝を守る城の壁の塀を直すために4,000貫もの大金を送った…と話します。

「わしは、まだその塀を見たことがない…近頃、その塀が気になる。奇妙じゃな」と言い、信長は光秀の前を立ち去っていきます。

 

そして数日後。

藤孝が光秀のもとへやってきて、光秀が當寺八幡宮の一部を横領し、訴えられていると知らせます。

光秀は身に覚えがなく、怒りをあらわにし摂津晴門の元へ。

晴門に訴状を手渡し、義昭から礼として与えられた領地について「政所の不正」を疑っていることを伝えます。

とぼける晴門に、光秀は「帝の丹波領地を仲間の武家に与えたのでは」と核心をつくと、晴門の表情も豹変します。

光秀は横領について、「誰がどうやったのかしっかり詮議するように」と伝えその場去り、晴門は受け取った訴状を破り捨てます。

その後、光秀は前久と会った神社にいる太夫の元を訪れていました。

帝の御所の案内を頼む光秀に太夫は了承し、壊れたままの塀にたどり着くと、光秀は複雑な表情を浮かべます。

 

そして4月。

二条城が完成を迎え、信長の底力が京の者に広まる中、義昭は信長に「大恩人ぞ、皆礼を申せ」と心から感謝するのでした。

義昭が広間を案内される中、信長の紹介で光秀・藤孝は「浅井長政」と初対面を果たします。

広間の中へ入ろうとする光秀を信長が呼び止め、「2、3日でよい、わしの後から美濃へ戻って参れ」と言い、「越前朝倉義景の件で、そなたに話を聞いておきたい」と伝え去ります。

信長は美濃へ戻り、次の戦が近づいていくのでした。

 

麒麟がくる(大河ドラマ2020)29話摂津晴門の計略の考察

藤吉郎と光秀の間に「敵対」が成立する妙覚寺

出典:NHK

妙覚寺で藤吉郎が「光秀を追っていた」ことが分かり、藤吉郎に光秀が険悪感を抱く場面が見られました。

これまで光秀が藤吉郎にあのような表情をする場面はなかったので、ついに関係性に変化が起こりましたね。

ちなみに妙覚寺と本能寺は信長にとって「休息場所」と位置付けられています。

あの敵対が生まれるのは、「本能寺」で藤吉郎と光秀が戦うきっかけになったように、「妙覚寺」で同じく二人が「敵となるきっかけ」になっている伏線的描き方なのかもしれません。

 

「帝の塀」は重要な伏線となっていた

出典:NHK

信長が義昭を守るために「二条城」がたったふた月で完成する中、帝の御所は塀が壊れたままです。

信長の父信秀が、4,000貫を献上したのにも関わらず、「わしは、その塀を見たことがない」というセリフが、帝の現状を物語っていましたね。

信長の言う通り、「将軍は帝を守る門番でしかない」はずなのですが、守られている様子は一切ありませんでした。

今まで登場していた塀は、「幕府の腐敗」を象徴する重要な伏線として描かれていたのです。

さらに光秀が幕府について話す前から、信長は幕府が腐敗していることを知っていました。

信長の上洛は、「腐敗しているからこそ、自分色に染められる」という意図も元々あったのかもしれません。

 

光秀にとって重要な「丹波」が登場?

出典:LINEトラベル

今回は光秀と前久の寺社での面会が、非常に印象的でした。

実は前久は、あの話し合いの場ではすでに「関白を辞めていた」ことが考えられます。

関白を辞め、一時的に丹波に避難していたと考えられますが、この「丹波」というワードは、ドラマ内の別場面でも出て来ていましたね。

摂津晴門に対し、光秀が當寺八幡宮の横領をふっかけてきた摂津に、弱みを握っていることを示すためにネタとして「丹波」の話を出していました。

さりげなく前久や摂津との関わりで出て来る丹波は、光秀が攻め落とすのにとても苦労し、攻め落としたことで「光秀史上最大の功績」にもなりうる場所。

さらに丹波を実質支配し、光秀を苦しめた人物といえば、「赤井直正」ですが、もしかすると麒麟が来るで登場するかもしれません…。

丹波伏線が今後、物語をどう左右していくのか見所になりそうです。

まとめ

二条城でついに「浅井長政」が登場し、とても優しそうな雰囲気が漂っていましたが…来週はしっかりと信長を裏切り、その描写にも注目ですね。

来週は帰蝶も久しぶりの登場で、信長の勢いに拍車をかけることになりそう。

光秀もいざ出陣の30話、見応えがあるでしょう。

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