リメンバーミーの悪役デラクルスはクズでひどい?最後は鐘で潰されて流石にかわいそう?

2017年に製作されたディズニー&ピクサーのアニメ作品「リメンバーミー」。

リメンバーミーに登場するエルネスト・デラクルス

生前は伝説的スター歌手で、死後の世界でも変わらず人気でした。

しかし実は彼こそがこの映画の悪役です。

クズでひどいと言われるデラクルスの悪行や、最後はどうなるのかをまとめます。

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目次

リメンバーミーの悪役デラクルスはクズでひどい?

エルネスト・デラクルスとは

https://twitter.com/tkgtknyoronyoro/status/1230843323037835265

エルネスト・デラクルスはメキシコが生み出したカリスマミュージシャン

主人公・ミゲルが暮らすサンタ・セシリア出身で、ミゲルの憧れの人です。

映画のタイトルにもなっている「リメンバー・ミー」は彼の代表曲です。

デラクルスは悲劇的な死を遂げ、伝説となりました。

彼の死後は銅像が建てられ、遺品であるギターは祭壇に飾られます。

デラクルスのモデルとなったのは、実在したメキシコの歌手・俳優のペドロ・インファンテホルヘ・ネグレテであると言われています。

ミゲルとの関係は?

靴職人を生業とするリヴェラ一家では、音楽は禁じられていました

ミゲルはミュージシャンになる夢を諦めきれず、こっそり自作のギターで歌を楽しんでいましたが、家族に見つかり破壊されてしまいます。

音楽を禁じた理由は、ミゲルの高祖父が音楽の道に進むために家族を捨ててしまったからでした。

何よりも家族が大事」という教えは受け入れつつも、やりたいことをさせてもらえないミゲルは失意のままデラクルスの祭壇にやってきました。

そこにあったのは見覚えるあるギターです。

家の祭壇に飾られた家族写真(高祖父の顔は破り取られている)に写っていたのと同じギターを見て、ミゲルはデラクルスこそが高祖父なのだと思い込みます。

観客もその前提でスローリーが進みますが、実はこれはミスリードです。

デラクルスの悪行

デラクルスはもともと、相棒のヘクターと音楽活動をしていました。

作詞作曲していたのはヘクターです。

「リメンバーミー」はヘクターが家に残してきた妻イメルダや、幼い娘ココのために書いた曲でした。

音楽の旅が長引くと、ヘクターは残してきた家族が恋しくてたまらなくなりました。

どうしても売れたいデラクルスにとってはヘクターが必要でしたが、どうやら引き止めることは難しいと悟りヘクターの酒に毒を盛りました

そしてヘクターが亡くなると、デラクルスは自身の楽曲として売り出してスターになったのでした。

ミゲルがひょんなことから「死者の国」に迷い込んだ際、デラクルス自身にその事実を知らされます。

ミゲルが「生者の国」に戻り真実を広めると困るので、ヘクターと一緒に街のハズレの地下洞窟に落とされてしまいます。

実はヘクターこそが、ミゲルの高祖父でした。

自分の成功のために相棒の命を奪い、さらに自分の物と偽って楽曲を歌うなんて最低ですよね。

この悪行がクズと言わる理由です。

 

デラクルスの最後は鐘で潰されて流石に可愛そう?

https://twitter.com/Shian1138/status/1230851954219204608

デラクルスの死因は鐘

ミゲルとヘクターは地下洞窟から脱出し、デラクルスを追い詰めます。

デラクルスのコンサートの舞台裏で、ミゲルは突き落とされそうになります。

その一部始終はイメルダがカメラのスイッチをオンにしたことで会場中に映されていました

デラクルスは大ブーイングを浴びます。

イメルダの聖獣アレブリヘによって投げ飛ばされたデラクルスは、大きな鐘に押しつぶされてしまいました。

実は、「生者の国」での彼の死因もまったく同じ。

ステージで歌っている途中に鐘に潰されて死んでいます。

歌声に聞き惚れたスタッフが装置を間違えて操作したことが原因でした。

チャンスを掴むためには犠牲も必要?

というのは、メキシコにおいて特別な意味があるようです。

スペイン領だったメキシコが独立を目指したとき、ドローレスという街の司祭、ミゲル・イダルゴ・イ・コスティージャは教会の鐘を鳴らし民衆を集めました

メキシコ独立革命のきっかけとなったこの鐘は、現在は大統領が独立記念日に鳴らす大切なものです。

そんな神聖な鐘に潰されて亡くなったデラクルス。

さすがに可愛そうという意見もありそうですが、実はこの「鐘」こそが大事なポイントです。

デラクルスの決めセリフは「チャンスをつかめ!」でした。

彼の信念は「何を犠牲にしてでも夢は叶えるべき」です。

だから平気で相棒を殺し、楽曲を奪うことも厭わなかったのです。

一方のミゲルはどうでしょうか。

家族はなにより大切」という気持ちと「ミュージシャンになる夢を叶えたい」という相反する気持ちを抱いています。

夢を叶えようとすると家族を傷つけてしまうことがわかっているから葛藤しています。

目標のために諦めず、努力することは美しいと賛美されます。

けれど、必ずしもそれが正しい選択ではないことをミゲルは知っているのです。

鐘は独立や自由の象徴です。

自分の意志・感情に従って行動する傲慢さ裁くために、デラクルスに鐘が落ちてきたのではないでしょうか。

自業自得なので可愛そうと思う必要はないと思います。

 

デラクルスのその後はどうなる?

「死者の国」から戻ったミゲルや、父の思い出を語るココにより「リメンバーミー」はヘクターの曲であることがわかりました。

不幸な事故で亡くなった英雄から一転、とんでもない悪党になったデラクルス。

その後はどうなるのでしょうか。

「忘れてやる」

英雄デラクルスのお墓には銅像がありました。

もともとは「忘れないよ」という意味の「リメンバーミー」と書かれていましたが「忘れてやる!」に書き換えられました

代わりに、名曲を書いたヘクターの記念館が建てられています。

2度目の死は訪れない?

「死者の国」では自分が生きている人間の記憶から消えると消滅してしまいます。

2度目の死です。

それ以外では「死者の国」から居なくなることはできないようです。

つまりデラクルスは、泥棒で殺人者であることを非難され続けて暮らすことになります。

悪行の数々が語り継がれるうちは消滅することはないでしょう。

ずっと居心地の悪さを感じたまま過ごすことになりそうです。

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まとめ

リメンバーミーの悪役、デラクルスの悪行や、最後はどうなるのかをまとめました。

鐘で潰されるという悲惨な最後ですが、自分が蒔いた種なので同情の余地はありません。

観客にとっては、むしろスカッとする最後ではないでしょうか。

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