「メアリと魔女の花」を制作した米林宏昌監督がジブリでの2作目の映画として制作したのが「思い出のマーニー」です。
ジブリアニメと言えば宮崎駿監督のアニメ映画が高評価を得ていますが、宮崎駿監督が制作しておらず、ジブリとしての雰囲気が少ないため評価が二分しています。
特に主人公の杏奈はジブリファンから「クズで性格が悪い」とか「精神病や自閉症」などと批判されているようです。
実際にどうなのかを調査してみました。
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目次
【思い出のマーニー】主人公の杏奈がクズで性格が悪い!
思い出のマーニー原作はイギリス児童文学のため、本来のヒロインはイギリスの女の子なのです。
しかし、米林宏昌監督が制作した思い出のマーニーは日本バージョンとなっているため、ヒロインも日本の女の子となっています。
イギリスと日本では文化背景なども違うため設定上の無理があるかと思いますが、クズで性格が悪いと批判されているのは別の理由があるようです。
いくつかあるようなので批判されている項目ずつみていきましょう!
杏奈は暗い
思い出のマーニーのヒロインの杏奈はヒロインなのにヒロインとは思えないほどかなりダークな内面を持っており、暗いイメージが持たれています。
その原因となるのが、杏奈の生みの親(両親)は杏奈が幼少時に事故で他界しているということから、不幸すぎる過去を持っています。
そのことから杏奈は自分が不幸と思い込んでおり、物語の終盤までずっと暗いままです。
また、杏奈が暗い原因となっているのが下記のような要因があるからです。
・世話になっている人にも心を開かない
・被害妄想が激しい
・世話になった人に酷い発言をするほど性格が悪い
心を開かない
杏奈は両親が事故で他界したために養子出されます。
杏奈を養子として引き取ったおばさん(頼子)にも心を開かず、頼子をおかあさんとは呼ばず、おばさんと呼んでいます。
また、杏奈を養子と受け取り、養育していくことや面倒なことに関わりたくないと思っている親戚の態度をみて、杏奈は「自分はいらない子」と思うようになったことで杏奈心を閉ざしてしまうようです。
ネタバレになってしまいますが、杏奈と頼子はもともと仲が良かったのですが、頼子が杏奈を引き取ることで養育費としての補助金を自治体もらっていたのですが、杏奈はある時その事実を知ってしまいます。
そのことで杏奈は頼子が養育費の補助金を秘密にしてもらっていると思うようになり、不信感を抱いたことで心を閉ざしてしまうのです。
ただ、頼子が杏奈に自治体から養育費をもらっていたことを、罪悪感や傷つけたくないと思い長らく黙っていましたが、終盤で杏奈に打ち明けたことで杏奈は最終的に心を開くようになります。
被害妄想が激しい
杏奈は幼少期に両親を事故でなくし、杏奈を引き取るのが面倒という親戚の対応を見たことによりその事がトラウマなってしまいます。
その事で杏奈は「自分はいらない子」と思うようになっていくようになり、被害妄想を抱くようになります。
世話になった人に酷い発言
杏奈が喘息で倒れ、病院で見てもらった時におばさんに「またお金がかかっちゃったね(自治体から養育費をもらっていることを知った上で)」と嫌味を言います。
また、杏奈が北海道行きの電車に乗る時もおばさんに対して「メェメェうるさいヤギみたい」と暴言を吐きます。
更に、杏奈は喘息療養のため、夏休みの間だけ親戚の大岩清正・セツ夫妻の自宅に滞在し世話になります。
大岩夫妻も人柄もよくいい人たちのなのですが、大岩夫妻の家につくなり、杏奈は「他人の家の匂いがする」と吐き捨てます。
杏奈は一つ年上の信子に対してもも暴言を吐きます。
信子が杏奈の七夕祭りで書いた短冊を覗き見したことも原因があるかもしれませんが、「目が青くてきれい(杏奈は気にしていて触れらたくない)」と気を使って話しかけた信子に対して、「太っちょ豚」と酷い発言をします。
これらだけを切り取ってみると、杏奈は世話になっている人、気にかけてくれている人に対してひどい発言しかしていなく、本当にクズですね。
思い出のマーニーを見た一部の人からは友達とになれないような意見もありますね。
改めて思う
思い出のマーニー見てるんだけど、杏奈って女ムカつくな
マーニーにしか優しくしないとか
最初は嫌いとかなかったけど
こんな友達要らないわ←言い過ぎ
(*ノД`*)タハッ— 恵那☆魔法使い&浄化歌手 (@d9387ab70019485) July 4, 2019
性格が悪い
これまで見てきたとおり、杏奈は性格が暗く悪い印象しかありません。
杏奈の性格をまとめてみると下記のようなことから、性格が悪いというイメージがついてしまっているのでしょう。
・わがまま
・被害妄想
・不幸な過去
・悪口や暴言を吐く←性格というより杏奈の言動ですが・・・
杏奈がこのように歪んで育ってしまったのも、実の親の愛がなかったからかもしれませんが。
実際に杏奈がこのようにクズで性格が悪くなったのは精神病で自閉症の病気にかかっているとの噂もあります。
そのあたりも考察してみたいと思います。
【思い出のマーニー】主人公の杏奈は精神病で自閉症の病気なのか考察
杏奈は精神病や自閉症なのかと言われています。
そのように思われてしまう理由は
・被害妄想が強い
・協調性がなく、周りの人と馴染めない
・暴言を吐く
・自己否定をする
などがあります。
しかし、自閉症や総合失調症などの精神病かと言われると違うようです。
自閉症の症状は以下のようものが挙げられます。
・対人社会性の質的な障害
・言語コミュニケーションの質的障害
・強いこだわり
また、総合失調症の症状は
・幻想/幻覚/思考障害
・感情の平板化(感情鈍麻)/思考の貧困/意欲の欠如
・記憶力の低下/注意・集中力の低下/判断力の低下
などです。
確かに、杏奈は杏奈の妄想の産物でマーニーという幻覚を生み出し(ネタバレすいません)、マーニーと話し合い、行動するという総合失調症と似たような精神病的な行動ををします。
しかし、杏奈は実際には精神病や自閉症、総合失調症などの病気にかかっているとは言えないでしょう。
杏奈は意図的に嫌味をいったり、感情を出さなかっただけなのです。
実際に杏奈はマーニーや彩香と出会い、話し、行動していくことで感情を普通に出していますし、前向きにも行動しています。
ということから、杏奈は精神病や自閉症などの病気ではなく、一過性のものだったといえるでしょう。
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まとめ
思い出のマーニーの杏奈はクズで性格が悪いと初めて見た方は思ってしまいます。
というのも、思い出のマーニーは1回目と2回目・3回目と見ていくと味方が変わっていく映画なのです。
1回目はどうしても杏奈のひどい部分に目がいってしまいますが、2回目、3回目となると杏奈とマーニーの友情関係や、恋愛関係を描いている映画とも思えてきます。
思い出のマーニーを何度も見て、思い出のマーニーをいろいろな視点から見るようにしてください。
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