思い出のマーニーが意味不明で理解できない?伝えたいことや理由についても

イギリスの児童文学が原作の思い出のマーニー。

米林宏昌監督がより日本人に親しみやすようにと、ジブリアニメで制作したアニメ映画「思い出のマーニー。」

しかし、これを初見ですべてを理解しようとするのは難しいです。

実際に映画思い出のマーニーを観たひとからも思い出のマーニーが「意味不明」や「理解できない」、「難解過ぎる!」といった声が多々聞かれます。

では具体的に思い出のマーニーがどういった点が意味不明だったり、理解できなかったりするのでしょうか。

今回は思い出のマーニーの意味不明なところや理解できないないところに焦点を当てて、そして思い出のマーニーで伝えたいことについてもみていきたいと思います。

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目次

思い出のマーニーが意味不明で理解できない

ジブリアニメだったとしても、子供は途中で飽きてしまう思い出のマーニー。

大人ですら意味不明で難解で理解できないという声があります。

具体的な意味不明で理解できないポイントを解説していきますね。

 

ストーリー全体が暗くて意味不明でわからない

ジブリアニメの主人公は明るく、前向きな主人公が多いと思います。

しかし、思い出のマーニーは杏奈とマーニーのWヒロイン(主人公)なのですが、特に主人公の一人の杏奈が暗いです。

杏奈は過去に両親を事故、祖母を病気で亡くしており、悲運の主人公なのです。

さらには、杏奈は喘息を患っていて病気であることや杏奈が人に対して心を開かないということも物語全体を暗くしている理由でもあります。

そんな杏奈が自分を一人ぼっちにした家族を許さいないという一種の恨みのような気持ちを持ったまま物語が進んでいくので、物語として暗くて意味不明でわからないと言われてるのでしょう。

何もかもが嫌になって、信じられなくなっていた杏奈ですが、マーニーと出会い、最後に自分自身の過去や家族の思いを知ることでわだかまりがとけ心を開いてくようにもなるのですが・・・。

 

ストーリーの内容が複雑で意味不明で理解できない

思い出のマーニーをストーリーの内容が意味不明で理解できないということもあるでしょう。

思い出のマーニーのストーリーを知らず、一度観ただけ、ストーリーの内容や意図を理解することはできないと思います。

というのも、思い出のマーニーはストーリーの前半は伏線で、後半に伏線を回収される物語なのです。

物語の前半ではマーニーの存在が明かされずに物語が進んでいくため、人によっては前半で諦めてしまうようです。

また、マーニーの存在が夢の中の人物か幻覚かのようなわからない存在であることや、マーニーとあっていた時間も夢なのか現実なのかよくわからいものとなっているため、内容を意味不明にしていて、りかいできないものとしているのでしょう。

思い出のマーニーの伝えたいこと

思い出のマーニーは伏線だらけで、内容をすぐに理解することができない作品です。

一度観ただけでは思い出のマーニーの伝えたことが理解できなかったとしても、何度も観ることで理解できていくでしょう。

私なりの思い出のマーニーの伝えたかったことを紹介していきますね。

 

許すことの大切さ

思い出のマーニーでは、杏奈はマーニーがサイロを克服するために嵐の中サイロにいくが、疲れて眠ってしまい、起きると置き去りにされていました。

置き去りにされた杏奈は怒り悲しみます。

嵐の中倒れて助けられた杏奈は夢の中でマーニーから突然別れを告げられ、許しを求められます。

マーニーが大好きだった杏奈はマーニーを許し、マーニーの存在と一緒に過ごしたことを忘れないことを約束します。

杏奈はこれまで仲の良くなった友達や好きなった人もいなく、人から謝られたり、許しを求められたことはありません。

この大好きだったマーニーから謝られ、許しを求められたことで、杏奈は謝ることや人を許すことの大切さを知るのです。

 

苦しいの自分だけじゃない

杏奈は悲運の持ち主で、実の親でなく、育ての親に育てられています。

そのことで、杏奈は「この世界には見えない魔法の輪があって、内側にいるのは『普通』の子たち、自分だけは『外側』にいる」と考えています。

杏奈は魔法の輪の内側にいる子は「普通の子=実の親がいて、幸せで苦しくない人生」と思っており、杏奈自身は魔法の輪の外側「普通でない子=家族(実の親や祖母)がいなく、幸せない苦しい人生」と思っています。

そのことが杏奈のコンプレックスとなり、杏奈は普通の子(幸せで苦しくない人生の子)と関わろうとしません、実際に七夕祭りに参加した際に気を利かせて話しかけてきた信子(普通の子)から「普通なんてない。周りはあなたが思ってるように見えているだけ」と言われてしまい、焦った杏奈は湿地屋敷の入り江に逃げてしまいます。

また、杏奈が「あなたが羨ましい」と思っていたマーニーでさえ、杏奈が思っているような「幸せな人生」でないことを知ります。

自分自身が不幸と思っていた杏奈でさえ思っていもいないようなことをマーニーの屋敷で起こっていることをしり杏奈は激怒します。

このように外からは見えないような苦しみや悩みを他の人が持っていることを杏奈は知るのです。

 

前向きに生きていくことの大切さ

マーニーは杏奈が思っているほど幸せな少女ではありません。

杏奈にとって「幸せそうに見える人でも幸せでない。」ことがわかります。

しかし、マーニーは不幸な顔をしていませんね。

杏奈にとって衝撃的なことでした。

杏奈は「自分自身が大嫌い、自分は周りとは違うんだ」と思い、常に下を向いていたのに対して、マーニーは常に前を向いています!

屋敷の中で何があっても、「パパやママ、友達が集まるパーティの時、自分はこの世で一番恵まれた女の子だと思う」という辛くても常に前を向いていく姿勢、「自分は幸せになるんだ!」というマーニーは強い少女だったのです。

マーニーは「幸せは自分で掴みにいくもの」とわかっているからこそ、強く前向きに生きていこうとしていました。

このとこから幸せになりたいのであれば、前向きに生きていくことの大切さを伝えているのでしょう。

 

愛されているということ

12歳の杏奈は育ての親に育てられています。

杏奈は幼いときに両親を事故で亡くし、杏奈を引き取った祖母も1年足らずで亡くしています。

その後は、養護施設での生活を経て、養母のもとへやってきます。

杏奈は育ての親に「愛されながら」育ててられているのですが、杏奈は自分を育てていることで自治体から養育費が出ていることを知り、自分自身が愛されていることかどうかわからなくなります。

そのことから杏奈は、「お金をもらっているから、自分を育ててくれている」「お金をもらっていなかったら、愛してくれないのではないか」と思うようになります。

杏奈は「親は子供に対して無償の愛を注ぐもの」と思っているので、「補助金=有償の愛」「偽物の愛」と思ってしまうのです。

血の繋がりがない他人を育てていくなんて、並大抵ではできないですよね。

そのことを杏奈には伝わっていなかったですが、マーニーが物語の中で教えています。

「補助金をもらっていること」と「愛されているということ」とは別物と。

杏奈は物語の後半でマーニーや彩香などを通して、「誰かに愛される」ということはどういうことなのか、自分自身を愛してくれる両親、祖母、育ての親の愛情も理解していきます。

思い出のマーニーは「自分が愛されいているとは思わない」杏奈という少女が生い立ちと向き合っていく姿を、「自分が思っている以上に愛されている」ということを伝えてくれています。

 

親戚・友人の大切さ

思い出のマーニーの大半は杏奈とマーニーの二人の少女の物語として描かれています。

しかし、杏奈は両親の死や祖母の死によって傷つき、悲観するようになり、育ての親(養母)の愛や優しさを素直に受け入れられないほど心に闇を抱えます。

マーニーや十一、彩香との出会いなどを通して、杏奈の心の闇などが癒やされていき、養母や親戚、友人などの大切さも知っていく物語でもあります。

実際に物語では、杏奈はマーニーなどによって癒やされ、最後の療養の地で、育ての親(養母)の親戚の家を去るときには別人のように心を開き、笑顔でその地をあとにしています。

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まとめ

思い出のマーニーの意味不明で理解できないポイントと伝えたかったことを紹介してきました。

正直、私も一度きりでは理解で来ませんでした。

何回かみることでこの思い出のマーニーの良さを改めて分かると思います。

前回は諦めた方でもこのポイントを踏まえた上で、思い出のマーニーをもう一度観て観るようにしてください。

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