映画思い出のマーニーで喘息の療養のため、夏休みの間だけ海辺の田舎町に滞在することになった杏奈。
杏奈はその滞在地で金髪で青い目をして、「自分と同じ感じがする」少女マーニーに出会います。
マーニーの住む湿地屋敷で不思議なことや出会いをします。
杏奈は十一(といち)という寡黙で不思議な老人と出会います。
この十一は思い出のマーニーの中でも異彩を放っています。
気になった方も多いと思うので、十一について調査してみました。
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目次
思い出のマーニーの十一(といち)の正体
“だんまり十一(といち)”の生みの親は作画監督の安藤雅司さんでした。実は当初、十一にももっとセリフがあって、「潮の満ち引きに気いつけな」など、杏奈さんを思いやるセリフを言うシーンもあったそうですが、“優しい”言葉をかけてくれる大人は杏奈さん
→続く #思い出のマーニー pic.twitter.com/Q8nsaqPNTG— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) July 14, 2017
十一は、杏奈が喘息の療養のため海辺の田舎町で出会った髭をはやした寡黙な老人です。
噂では10年一度しか話さないとも言われます。
また、杏奈はボートで湿地屋敷に向かおうとして、潮の満ち引きで身動きが取れなくなった時に、十一がどことなく現れ、ボートに乗せ岸まで届けてくれたことにより出会うことになります。
杏奈が気兼ねなく接する存在
心を閉ざしている杏奈ですが、十一が湿地屋敷の入り江で立ち往生していた際に助けられたことで、十一に心を少しは開くようになります。
杏奈は物語の終盤までは、この十一とマーニーしか心を開いておらず、十一はマーニー以外の唯一気兼ねなく接することが出来る存在といえるでしょう。
十一(といち)の名前の由来
映画では十一(といち)という名前ですが、原作では十一ではありません。
原作はイギリスが舞台のため、英語の名前がついています。
十一の原作での名前はワンタメニー・ウェスト(Wuntermenny West)と名付けられています。
というのも、十一番目の子供であり、母親から「one-too-many(この子はあまりんぼ)」と言われたことから、「one-too-many」を早口でいうと「Wuntermenny(ワンタメニー)」と聞こえることから名付けられます。
なお、映画での十一というのは、単純に十一番目の子供ということから名付けられています。
一節によりますが、「Wuntermenny(ワンタメニー)」は日本古来の名前にも関係していると言われ、「与一」がそれに当たるらしいです。
「与一」は、「十余る一」という意味を表しており、この「十余る一」が時が流れ、「余一」、「与一」になっていったと考えられています。
米林宏昌監督も「与一」と「Wuntermenny(one-too-many)」も実は関係があることを知っていて、映画で「十一」と付けたのかもかもしれませんね。
思い出のマーニー奥が深いですね。
十一(といち)が寡黙な理由
十一は無口というか寡黙ですね。
噂では10年に一度しか話さないとも言われています。
実際に口数は少なく、映画でもあまり喋りません。
ではなぜなのでしょうか。
十一自体が寡黙な性格もあるうえに、十一には親しい友人がいないから誰とも話す必要がないでしょう。
挙句の果ては、親しい友人がいないことを子どもたちからからかわれています。
十一(といち)は花売りか
アンナは和彦の追体験をしてるけど花売りの時は違うよね?なんで?マーニーの記憶の花売りって誰?ひさこさん?
— myuz (@myuz_ninja) October 9, 2015
杏奈の妄想?夢を観ていたことは祖母のマーニーと一緒に住んでいた頃に話していたことなのはわかりましたが、当時は杏奈は存在しないわけで、マーニーの話の登場人物に杏奈自身を置き換えていたとがんが得られます。
となると、気になるのが花売りです。
マーニーが花売りと一緒にダンスしたことを杏奈に話していますが、それを杏奈が置き換えているのでしょう。
もし「和彦」や「久子」であればマーニーはそのことを知っているわけで、マーニーが知らない人物となると十一と考えてしまうでしょう。
実際に花売りの少年が十一だと思っている方もいらっしゃるようです。
最後に勝手な考察です。
十一はマーニーの日記に出てきた花売り少年?
以上「思い出のマーニー」の感想でした。— シロクロ (@HicoukiNore32) May 19, 2015
思い出のマーニーで十一(といち)が湿地屋敷の敷地いたのはなぜ
十一が「青い扉の向こうにとじこめられた少女」と言っているように、十一はマーニーのことを知っています。
また、マーニーも十一と思われる存在を知っていたようです。
マーニーの日記その記述があります。
「『思い出のマーニー』のボート漕ぎのおっさんは結局何物だったんだ?」と疑問に感じてる人は、マーニーの日記の6月11日のこちらの記述をごらんください。 pic.twitter.com/QzvYyKjjKt
— 絶望の果てに希望を見つけ太郎 (@tyo_heiki) October 9, 2015
この間の村の子たちがまた窓の下のところまで来ている。みんなで小さな男の子をからかっていた。その子が泣き出したので一人の子がお菓子をあげたら泣きやんで食べた。でも、その子がお菓子の袋まで食べてしまったので、みんなはまたからかいはじめた。その子はぜんぜんいいかえさないの。なんだかとてもかわいそうだった。
このことから、子供の十一はマーニーの敷地の近くまで来ていて、窓の向こうのマーニーの存在に気づいていた可能性はあります。
十一は、子供の頃からマーニーに恋心のようなものを抱いていて、マーニーいる湿地屋敷に足繁く通っていたと思われます。
大人になってもマーニーに対する気持ちは変わらなかったため、マーニーがいなくなった後でも、湿地屋敷をおとずれていたのでしょう。
たまたま、その時に杏奈が湿地屋敷の入り江で立ち往生したことで杏奈を助けることになったのでしょう。
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まとめ
思い出のマーニーに登場する無口な老人・十一について紹介してきました。
十一の登場自体は僅かですが、思い出のマーニーにアクセントを出す重要な役割を果たしていますね!
十一はマーニーにずっと恋心をいだいていたとなると純粋な心の持ち主となりますね。
そのあたりもしっかりと描かれている思うとジブリの凄さが感じますね。
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