君の膵臓をたべたいのタイトル意味？作者の意図や最後の考察も

君の膵臓をたべたいは、住野よる先生の漫画が原作で、アニメ、実写で映画化。

「キミスイ」と省され話題となった「君の膵臓を食べたい」について、解説していきます。

インパクトが大きく一見意味不明なこのタイトルの意味や、ラストの演出も大胆なこの作品を通して作者が私達に伝えたかったであろう考察など、ご紹介します。

君の膵臓をたべたいのタイトル意味

今夜9時から去年公開された
『君の膵臓をたべたい』の地上波初放送です😊
びっくりするようなタイトルの意味を探しながら、ご覧下さい😌
私も改めて視聴しますね🐰
美波 pic.twitter.com/MDlOLCQBQu

— 浜辺美波 (@MINAMI373HAMABE) August 19, 2018

すごくインパクトのあるこのタイトル。

この作品を見たことがない方にとっては本当に意味不明なタイトルですよね。

このタイトルはセリフとしても作品中の要所で、何度も登場もしてきます。

このタイトルの謎を解く鍵を握るのが“カニバリズム“の考え方。

カニバリズムとは、簡単にいうと人間が人間の肉を食べるという事。

これには様々な解釈があるのですが、この作品の中で語られるカニバリズムの意味は、大きく分けて２種類あります。

１つ目は、健康体である他人から、自分の良くない部分と同じ部位を摂取することで、自分の直したい部位が回復・良くなるという考え方です。

２つ目は、他人の部位を自分の中に取り入れることで魂を引継ぐという考え方です。

つまり、身体は死んでしまっても、魂を引き継ぐことで、他人の体の中で生き続けられるということですね。

もちろん、どちらも伝説的な逸話であり、現代社会でカニバリズムは許容されないことであることは、登場人物達も分かっていますが、どうやっても膵臓の病を治すことのできない桜良と、桜良を愛した“僕“は、こういった伝説にも頼りたかったのではないでしょうか。

君の膵臓をたべたいをタイトルにした作者の意図

タイトルの意味については、ここまでで解説してきましたが、作品を見るまではこのタイトルの意味を推測するのは難しいでしょう。

淡く美しい二人の物語には、一見合わないようなグロテスクなワードをタイトルにした作者の意図はなんだったのでしょうか。

私は、大きく２つあると考えています。

１つは、やはりインパクト。

そんなに青春映画は好んでは見ないけど、タイトルを聞いて、内容が気になってなんとなく見てみた。

そんな方も多いのではないでしょうか。

私もその一人です。

ストーリーそのものの良さが話題になったことは勿論ですが、中々学園もの、青春ラブストーリーには、手が出しづらい層にもきちんとリーチしているのは、インパクトの大きいタイトルもひと役買っているように思います。

もう１つは、この物語を語るうえで外せない大切なキーワードであるから。

前述のとおり、このタイトルはセリフとしても、作中の要所で語られます。

桜良が病を患っている膵臓を直したいという意味以外にも、真逆の性格である桜良と“僕“がお互いを羨み憧れていたことや、お互いの気持ちが通っていたことを示すために使われ、この作品を語るうえでは外せないキーワードであるため、タイトルにすることで、一度作品を見た人にとっては、このタイトルを聞くだけで物語を思い出すことができます。