マーベルコミックの実写映画化シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニヴァース」(以下MCU)のフィナーレを飾る映画「アベンジャーズ・エンドゲーム」が世界的大ヒットを記録しています。
世界興収1300億、日本だけでも公開わずか3日で興収14億円とMCU史上類を見ない規模です。
なぜ本作はこれほどまでに世界中で熱狂的に迎えられているのか?
その要因について調査してみたいと思います。
またネタバレや考察についても紹介したいと思います。
[ad#1]目次
アベンジャーズ4(エンドゲーム)のヒットの要因
MCUの総決算として制作されたアベンジャーズ4(エンドゲーム)。
そもそもMCUとは一体何なのかを理解しないと今作の大ヒットの要因は見えてこないでしょう。
MCUの始まりは2008年公開の「アイアンマン」まで遡ります。
アイアンマンが公開された当時はアメコミ映画というとサム・ライミ版「スパイダーマン」や「X-MEN」シリーズなどコンスタントにヒット作はありましたが、のちのMCUのような成功とは程遠いものでした。
そんな風潮を覆し「アイアンマン」は大人も熱狂するような娯楽作品として大成功を収めます。
そこには一体どのような要因があったのでしょうか?
アイアンマンおよびMCUの大成功にはプロデューサー「ケヴィン・ファイギ」の存在が大きいと言われています。
彼は制作にあたり、過去の実績やネームバリューを無視した超実力主義の人選を行ました。
たとえば前述の「アイアンマン」の監督にはそれまでハリウッド大作とは無縁だったジョン・ファヴローを抜擢。
その後の「アベンジャーズ」一作目にもそれまで監督経験のほとんどなかったジョス・ウェドンを起用しズバリ適材適所の人材配置を行っています。
さらにケヴィン・ファイギの先を見通す優れた計画性にも目を見張るものがあります。
「アイアンマン」のラストシーンにアベンジャーズの主要キャラ「ニック・フューリー」を登場させている>ことからMCUが「アイアンマン」のヒットを受けて急遽立案されたシリーズではなく、最初から綿密に計算された完成度の高いシリーズであることが読み取れます。
このように従来のハリウッド映画の常識を覆し、圧倒的なクオリティ維持してきたMCU。
その期待感は前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」で頂点へと高められます。
数多く登場するキャラクターの見せ場を上手く作りながら、ラスボス「サノス」の圧倒的な絶望感を見事に表現したクライマックス。
戦いの中でボロボロになってしまったアベンジャーズの面々は一体どうやってこの強大な敵に打ち勝つのか?
「アイアンマン」から始まり20作以上かけて積み上げてきたMCUの世界観があればこそ、この物語の結末に強烈に惹きつけられた観客たちが今作「エンドゲーム」に殺到しているのではないでしょうか?
[ad#3]アベンジャーズ4(エンドゲーム)ネタバレ考察
ラスボス「サノス」がついに6つのインフィニティストーンを集め、全宇宙の生命の半分を消滅させることに成功したところで終わったのが前作「インフィニティ・ウォー」。
今作「エンドゲーム」ではこの圧倒的で強大なこのラスボス「サノス」を如何にして倒すのかが最大の見どころになります。
前作ではドクター・ストレンジが「サノスに勝てる可能性は14,000,605分の1だ」なんて言っていましたが果たして・・・。
「エンドゲーム」は前作で散り散りになったアベンジャーズの面々が再集結するところから始まります。
「アントマン&ワスプ」で量子世界に閉じ込められてしまったアントマンがアベンジャーズと合流すると「元いた世界と量子世界とでは時間の進み方が違う」ということを発見。
これをうまく利用すればタイムリープすることができるのではないかと報告します。
実験の末、タイムリープが可能になったアベンジャーズは過去のインフィニティ・ストーンを集めていきますがそれを察知したサノスがアベンジャーズのアジトを襲撃。
全面戦争へと発展。
サノスの軍隊とぶつかるアベンジャーズはサノスにガントレットを奪われてしまいますが、ドクターストレンジとアイアンマンの連携でインフィニティストーンを再び奪取。
そして奪ったストーンを装着したアイアンマンが指を鳴らすとサノスは消滅します。宇宙は元通りにし歓喜したのも束の間、満身創痍だったトニー・スタークは息を引き取ります。
種の生存競争により自分の種族が絶滅した過去を持つサノス。
宇宙の均衡のためには生物の数を減らし不毛な競争を減らすことが最善であると信じていました。
そんなサノスに対しアベンジャーズは「自己犠牲」の精神によるチームワークで打ち勝ったのです。
競争ではなく共存の道を選んだというわけですね。
正直、サノスの言い分にも一理あるのではないかと思ってしまうのですがそれこそが本シリーズの奥深いところでしょう。
アベンジャーズ4(エンドゲーム)の感想
MCUの集大成として制作された本作。
フィナーレを飾るにふさわしい見事な映画でした。
あれだけの数のキャラを出しながらそれぞれに見せ場を作り、一つの作品として完結させる手腕。
これは本当にプロデューサー、脚本家、監督の力量によるところが大きいと思います。
MCUのヒットを受けてシリーズ化されたDCコミックスの実写映画化シリーズ「DCエクステンデット・ユニヴァース」の不調ぶりを見るといかにMCUの制作陣が優秀なのかが分かると思います。
これだけ壮大なシリーズをリアルタイムで経験できたのはすごく価値があることなのではないでしょうか?
[ad#2]まとめ
20作以上続いてきたMCUですが、本作「エンドゲーム」で一区切りとなります。
一つの時代が終わったような感慨深さがありますが、
・スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3
など新たな展開として期待作が続々公開される予定なのでまだまだMCUから目が離せないのは間違いないでしょう。
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