麒麟がくる(大河ドラマ2020)31話の感想ネタバレ考察!信長に生きることを説く十兵衛

正親町天皇からの勅命を受け、ついに諸国大名を率いて進軍する信長。

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朝倉家に摂津晴門が味方し、義昭・三淵らも協力しない中、光秀は迷わず信長の進軍に協力します。

しかし信長の配慮のなさが、31話で裏目に出てしまいます。

 

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目次

麒麟がくる(大河ドラマ2020)31話逃げよ信長のあらすじ

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永禄13年4月。

家康や久秀の諸国大名を引き連れて、ついに織田信長軍は、越前の朝倉義景討伐に向けて出陣します。

信長軍は破竹の勢いで、朝倉領の敦賀までを制圧していきました。

しかし義景のいる一乗谷まであと一歩の金ヶ崎で、信長の味方だったはずの北近江大名の浅井長政が朝倉側に寝返り、急展開で追い込まれる信長軍。

浅井長政の裏切りをすぐに信じられず、浅井と朝倉に挟まれ窮地に追いやられている時、信長は反撃しようとしますが、光秀は「織田信長は、死んではならんのです!」と撤退願い出ます。

こうして信長は京へ撤退し、明智光秀らは「殿(しんがり)」として、浅井・朝倉軍と退却戦に応じるのでした

麒麟がくる(大河ドラマ2020)31話逃げよ信長のネタバレ考察

幕府の協力なしに朝倉義景討伐へ

※出典:ついっぷるトレンド

越前で朝倉義景に支えてもらっていた義昭は、信長に協力せず、京で吉報を待つと宣言します。

摂津晴門は信長を味方するはずもなく、京の外から一歩たりとも出ないと光秀に伝えます。

こうして幕府側は援軍を送らない方針をとりますが、細川藤孝など「信長に協力する奉公衆」も存在します。

同じ幕臣でも「信長に協力出来るか、出来ないか」が、戦国時代を生き残こる鍵になるでしょう。

逆にどんな理由であれ、信長を敵に回した者は落ちていく、そんな展開が繰り広げられるかもしれません。

浅井長政が信長を裏切った理由

※出典:NHK

浅井家は朝倉家に支えられてきました。

そのため、朝倉家と不仲であった織田家と同盟を結ぶことを、浅井家の家臣(元久政の家臣)反対していました。

長政も「朝倉家と戦わないこと」を条件に同盟を結びますが、信長がその約束を破って一乗谷を目指したため、浅井長政は家臣の反対を収められず、裏切ることになります。

浅井長政の父・久政はとても弱腰な政策だったため、敵対するはずの六角氏と関係を維持することを優先し、最低限の領地を護る方針でした。

不満が募る久政の家臣らにより、独立を促される形になった長政は、六角氏の兵2万5000に対し、1万1000の兵で戦い、相手の隙をつき見事な采配で逆転勝利を納めます。

その影響で、六角側が浅井側に流れていき、どんどん力をつけた長政。

そんな長政に信長は注目し、娘のお市を嫁として送る形で、結婚費用も負担するという長政にとって「好条件な同盟」を提案します。

その後信長のおかげで、六角氏を北近江から追い出し、このまま信長と同盟を組んでいれば順調であったはずの長政でしたが、信長が「約束を破り」朝倉に攻め込んだことで、代々朝倉家に支えられてきた浅井家の家臣からの「信長への反発」が強まります。

そのため、信長を裏切りざる得なかった可哀想な立場の長政。今後「姉川の戦い」「比叡山延暦寺の焼き討ち」など、信長と対立する場面が多く描かれていくでしょう。

「小谷城籠城戦」では、29才の若さで逃げ場を無くし自害する場面も描かれるかもしれませんね。

 

信長に生きることを説く十兵衛

※出典:BS NHK

長政に背後から攻められ、信長は確実にパニック状態に陥ります。

信長は長政をとても義弟として信頼しており、妹のお市の嫁ぎ先ということで「敵になる」ことは想定できていませんでした

殿(しんがり)を務めた木下藤吉郎、明智光秀、援軍で応戦した徳川家康の助けで、何とか逃げ切る信長でしたが、信長は最初「ここで戦う」と感情的に動くのかもしれません。

そんな場面で、光秀がどう信長を説得するのか、とても見応えある場面になりそうです。

光秀は「大きな国を作るのは、信長にしかできない」と、信長と目指していく世について説き、迷いのない決断をしてくれるはずです。

光秀の「迷いのなさ」が、信長にとっても道筋になるでしょう。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)31話逃げよ信長のネタバレ

永禄13年(1570年)の4月

ついに織田信長軍は諸国の兵を従え、一乗谷の朝倉義景のもとに攻め込みます。

信長の呼びかけに応じて、三河の徳川家康、大和の松永久秀、摂津の池田勝正なども集結し、国吉城に入ります。

信長軍は朝倉軍の手筒山城と金ヶ崎城を2日で敦賀全域を制圧したのでした。

順調に一乗谷に進軍していた信長一行は、次の戦さに備え金ヶ崎城で酒を飲み交わします。

明智光秀が酒の席を外れると、小庭に徳川家康が立っていました。

家康は「いつぞや、薬草売りの百姓からもろうた干し柿の味、今も忘れてはおりませぬぞ」と竹千代として囚われの身だった頃の光秀との出会いを覚えていたのです。

家康は「争いごとのない、戦のない世を作る…そのために戦うのだと」と、幾度となく続く戦について話します。

その場に松永久秀も合流し、久秀は「こうもあっさりと金ヶ崎を押さえられた。まるで入ってくださいと言わんばかりに」と、あまりにも順調すぎる状況を怪しみ、家康、光秀も同じ懸念を感じていました。

 

その頃、義景は家臣の吉家に「まだ動かぬか」と長政について尋ねます。

浅井は織田勢の背後を守る役で参陣しないのだと吉家は伝えますが、義景は長政の父・久政は生きており、何かを企みます。

そして長政はお市が引き止めようとする中、出陣を決意。

翌日、一乗谷をどう攻めるか信長らは話し合っていた頃、左馬助が光秀のもとに伝令を持って来ます。

そこには長政の挙兵について記されており、光秀は急いで信長を呼び、2人で話し合います。

「近江の浅井長政が兵をあげ、小谷城を出たとの知らせにございます」と信長に伝え、裏切りだと気づき「何かの間違いではないか…」と動揺する信長に、逃げるように光秀は願い出ます。

しかし信長は、帝から任された戦で逃げられるわけがないと、一乗谷に攻め込もうとします。

光秀は「織田信長は死んではならんのです」と床に頭をつけ、信長に逃げるように「なんとしてでも生きてもらわねばならぬのです」と土下座し頼むのでした。

信長は「1人で考えたい」と光秀を部屋から追い出し、光秀は信長一行の話し合いの場へ戻ります。

部屋から唸り声が聞こえ、久秀らが異変を感じ様子を見に行こうとした時、信長が戻り浅井長政が兵を挙げたことを伝え、「わしは逃げる」と決断を下します。

 

柴田勝家らは信長を引き連れて、本軍とともに京へ逃げ、光秀は信長から殿を任され、光秀は殿として金ヶ崎に残ることになっていた時、藤吉郎が光秀のもとへやってきます。

藤吉郎は、年の離れた妹を亡くしたエピソードを話し、目の前にいた「マイマイカブリ」を指でつまみ、「この虫はわしじゃ」と飛べない虫を自分だと語り、「わしは飛ばぬ虫で終わりたくない」と殿を務めたいと願い出ます。

光秀は「命と引き換えになりますぞ」と確認しますが、「藤吉郎、本望でございまする」と額を地につける藤吉郎を、光秀は殿に加えるのでした。

左馬助、藤吉郎らと光秀は必死に浅井軍と戦い、「戦を止めるには、戦い続けなければならない」と決意しながら「生きて帰るぞ」と言うのでした。

 

信長は数日して京の妙覚寺にたどり着きます。

摂津晴門は、義昭に対し信長は負けたことや、五箇条の条書を要求していたことなどを挙げ、敗北を期に信長が幕府に従うはずだと言った後、越前の朝倉に勘定を差し出してはと提案し、義昭はそれを受け入れてしまいます。

訪れていた駒に、義昭は信長の敗北を伝え、「わしはまだ真の将軍ではないようだ」と言い、班は押したが信長に従うつもりはない意思を話します。

光秀は殿を務め、妙覚寺に無事帰還します。

二手に分かれてから先に戻っていた藤吉郎は、光秀の元に駆け寄り「この藤吉郎が殿を務めたことを、誰も信じてくれませぬ」と伝えると、光秀は呑気に酒を交わす柴田勝家らに、光秀は藤吉郎は立派に殿を務めたのだと、怒号を飛ばします。

その後、光秀は藤吉郎でも通されなかった信長のいる部屋を訪れます。

完全に無気力な信長は、もはや帝や帰蝶になんと返事したら良いか分からないと光秀に話しますが、「生きておいでなら、次がある」と光秀は答えます。

そして京へ夜通し馬を走らせている時、「信長には次がある」と麒麟の声が聞こえたような気がしたと光秀は信長に伝え、信長はその話に「面白いの、面白いの十兵衛」と笑います。

光秀は3万という兵を無傷で京に帰ったことを報告し、「信長は生きて帰った。次がある、そうお伝えすればいいのです」と言い、信長の表情は前を向いたのでした。

 

麒麟がくる(大河ドラマ2020)31話逃げよ信長の考察

このドラマで一番重要な関係である「家康と光秀」

出典:NHK

金ヶ崎城で家康が「干し柿をくれたエピソード」を覚えており、光秀もそれに感動するという場面がありました。

そして家康の「成功するまで、待つ」という精神は、光秀が竹千代に与えた教えだったのです。

実はこの金ヶ崎城での家康と光秀のシーンは、「本能寺の変」に非常に大きな影響をもたらす可能性があるのです。

それも「本能寺の変」で、実は家康と光秀が共謀説があり、非常にそれが筋が通っているのです

織田・徳川連合軍は、長篠の戦いで武田軍を撃破し、家康は寝返った穴川梅雪と甲斐攻めを行い、信長はその礼として、家康を安土城に招きます。

信長公記にも、家康をできる限り手を尽くし接待せよ、と綴られており、堺の様子などを見てのんびりと過ごしていたとの記録も残されていました。

家康が堺から京へ向かう際の翌朝に本能寺の変が起き、信長との同盟相手でその時少数の兵しか連れていなかった家康が、全く狙われずに「伊賀越え」で岡崎に戻れたといいます

家康と別行動で三河に戻ろうとした穴川梅雪は、一揆勢に襲われ命を落としていたとのことでした。

伊賀住民は本能寺の変の前年に、信長軍による伊賀国の殲滅作戦を行い、非常に感情的であったのにも関わらず、家康は順調に伊賀を通過して三河に戻っています。

家康は安土城に少ない家臣と服部半蔵や茶屋四郎次郎らとともに同行しています。

少ない家臣を連れながら、輜重隊の茶屋四郎次郎わ連れていることから「何かの軍事行動を予測していた」ことも考えられるでしょう。

家康が光秀と共謀だった証拠は少ないですが、家康の行動から「本能寺の変を予測していたのでは」という状況を疑われても不思議ではありません。

また家康が江戸幕府を開き、その江戸という地を提案したり、徳川3代目将軍の家光までを裏で支えた「天海」という人物が、日光のいろは坂を抜けた場所に「明智平」と名付けています。

光秀は、落武者に殺されたのではなく、生き延びて長寿院にて「是春」と名のり、剃髪して仏教を学んだとの説もあり、比叡山の文庫のなかに大僧都にまでなった光秀の名がはっきりと記載されてあったとの話も。

もしかすると麒麟は家康であり、段々と麒麟の存在に気付いた光秀が、信長を家康と共に倒した展開になってもおかしくありませんね

竹千代との出会いで、「この人物がのちの光秀に大きな影響を与える」とナレーションが入ったこともあり、光秀が天海として描かれる可能性が非常に高いですね。

 

藤吉郎の姿勢は偽りなのか

出典:NHK

妹とのエピソードを話すことで、光秀の心を動かした藤吉郎。光秀に感謝し、頼りにする傍ら出世のために嘘をついているような気配も感じられました。

藤吉郎が怪しい理由として、

・亡き妹のエピソードが史実にない話

・妹のエピソードが以上に長い

・頭を下げた時に、わざとらしくおでこに土をつける

・妙覚寺で藤吉郎と光秀の間にあった変な間

など、

藤吉郎が嘘をついているのでは?と疑う要素がいくつもありました。

 

また、藤吉郎の話に出て来た「マイマイカブリ」は、羽が退化しており、羽がありながらも空を飛べない虫です。

地面を這いつくばっている姿から、それは自分であると藤吉郎は置き換えて話していました。

圧倒的な知恵と実力を持ちながら、それを活かせない状況であった藤吉郎を表現していたのかもしれません。

このままでは飛べない、だから殿を務め結果を残さないといけない。

そんな藤吉郎の気迫が伝わって来ましたね。

 

義昭がついに信長を見限る

義昭が「班は押したが、従うつもりはない」と話しており、摂津晴門がそんな義昭に「信長の悪い面」をどんどんと訴え、心が離れていく感じでしたね。

義昭からすれば、「無駄な戦を繰り返してしまう信長」ということなのかもしれません。

 

光秀と義昭は目指している方向は同じですが、戦う者と戦えない者のズレが生まれてきています

貧しい者を救うためには、戦わないといけない。

殿として戦う中で、左馬助に光秀は何度も伝えていましたが、義昭にはどうしてもその戦の必要性を感じてもらえないことで、光秀と義昭の関係も今後変化していくでしょう。

 

麒麟がくる(大河ドラマ2020)31話逃げよ信長の感想

31話は信長や光秀の喜怒哀楽が全て描かれ、とても濃い回になりました。

さらに麒麟が家康なのでは、、、と予測できるシーンもあり、今まで伊呂波太夫や駒という存在に近い役割を担っていそうです。

摂津晴門の存在もどんどん大きくなり、光秀にとって厄介な敵へと成長していきました。

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まとめ

光秀が本能寺の変を起こす新たな伏線が見え始めていた31話。

次回は今井宗久や筒井順慶の登場で、信長や光秀が幕府の協力なしで戦う準備を進めていく回になりそうです。

そしてついに姉川の戦いが繰り広げられるかも、、、

 

 

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