自分でもできる桜の開花予想!開花の計算方法と条件とは?

季節がだんだんと春に近づいていくと、今年の桜がいつ開花して、満開になるのか、そして、いつ花見ができるのかということではないでしょうか。

毎年テレビの天気予報で桜の開花や満開の予報をみて、花見の席取りに行こうとしたらすでによい席はとられていた
ということを経験した方は多いでしょう。

開花予想は本来複雑な計算が必要ですし、膨大な過去のデータなどをもちいますが、簡単な計算で算出する方法もあります。

今回は桜の開花日予想の本来の計算方法と自分で簡単にできる方法を紹介します。

今年は自分で予想し、他の方より良い席を確保してみてはいかがでしょうか。

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目次

桜の開花予想の条件

開花予想と開花宣言を行うには条件が決まっています。

桜の開花に使用する標準木
○木の種類:ソメイヨシノ(染井吉野)

※ソメイヨシノとはエドヒガン系の桜日本固有種のオオシマザクラの雑種の交配で生まれた日本産の園芸品種です。
明治の中頃より、サクラの中で圧倒的に多く植えられた桜です。

名前の由来は江戸末期から明治初期に、江戸の染井村に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成されました。

はじめはサクラの名所として古来名高く西行法師の和歌に詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで「吉野」「吉野桜」として売られ、広まりました。

藤野寄命(ふじのよりなが)による上野公園のサクラの調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり(1900年)、この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため、「日本園芸雑誌」において染井村の名を取り「染井吉野」と名づけられました。
○木の場所:全国の標本木を対象に観測

全国の標本木

都道府県 都市 標本木の場所 住所
北海道 札幌 札幌管区気象台 札幌市中央区北2条18-2
青森 青森 青森地方気象台 青森市花園1-17-19
岩手 盛岡 盛岡城跡公演 盛岡市内丸1-37
宮城 仙台 榴岡公園 仙台市宮城野区五輪1
秋田 秋田 秋田地方気象台 秋田市山王7-1-4
山形 山形 山形地方気象台 山形氏緑町1-5-77
福島 福島 信夫山公園 福島市駒山
茨城 水戸 旧県庁舎前 水戸市三の丸1丁目
栃木 宇都宮 宇都宮地方気象台 宇都宮市明保野町1-4
群馬 前橋 前橋地方気象台 前橋市昭和町3-20-12
埼玉 熊谷 熊谷桜堤 熊谷市河原町2丁目
千葉 銚子 陣屋町公園 銚子市陣屋町5
東京 千代田区 靖国神社 千代田区九段北3-1-1
神奈川 横浜 横浜地方気象台 横浜市中区山手町99
新潟 新潟 鳥屋野潟公園 新潟市中央区女池南3-1-3
富山 富山 富山地方気象台 富山市石坂2415
石川 金沢 金沢地方気象台 金沢市西念3-4-1
福井 福井 福井地方気象台 福井市豊島2-5-2
山梨 甲府 甲府地方気象台 甲府市飯田4-7-29
長野 長野 長野地方気象台 長野市箱清水1-8-18
岐阜 岐阜 清水川堤 岐阜市加納天神町1
静岡 静岡 静岡地方気象台 静岡市駿河区曲金2-1-5
愛知 名古屋 名古屋地方気象台 名古屋市千種区日和町2-18
三重 津偕楽公園 津市広明町147-1
滋賀 彦根 彦根地方気象台 彦根市城町2-5-25
京都 京都 京都地方気象台 京都市中京区西ノ京笠殿町38
大阪 大阪 大阪城西の丸庭園 大阪市中央区大阪城2
兵庫 神戸 神戸市立王子動物園 神戸市灘区王子町3-1
奈良 奈良 奈良地方気象台 奈良市半田開町7
和歌山 和歌山 紀三井寺本堂前 和歌山市紀三井寺1201
鳥取 鳥取 久松公園(鳥取城跡) 鳥取市東町2
島根 松江 松江地方気象台 松江市西津田7-1-11
岡山 岡山 岡山後楽園 岡山市北区後楽園1-5
広島 広島 縮景園 広島市中区上幟町2-11
山口 下関 下関地方気象台 下関市竹崎町4-6-1
徳島 徳島 徳島地方気象台 徳島市大和町2-3-36
香川 高松 栗林公園 高松市栗林町1-20-16
愛媛 松山 道後公園(湯築城跡) 松山市道後公園
高知 高知 高知公園 高知市丸ノ内1-2-1
福岡 福岡 福岡地方気象台 福岡市中央区大濠1-2-36
佐賀 佐賀 佐賀地方気象台前 佐賀氏駅前中央3-3-20
長崎 長崎 長崎地方気象台 長崎市南山手町11-51
熊本 熊本 古町小学校 熊本市二本木4-9-65
大分 大分 大分地方気象台 大分市市長浜町3-1-38
宮崎 宮崎 宮崎県立総合文化公園 宮崎市船塚3-210
鹿児島 鹿児島 鹿児島地方気象台 鹿児島市東郡元町4-1
沖縄 那覇 末吉公園 那覇市首里末吉町1-3-1

桜の開花予想の本来の計算方法

実はすでに気象庁は桜の開花予想の発表は行わないことになっています。

気象庁は世間に向けて発表はしませんが、自然環境のために観測と研究は続けられています。

なお現在は、天気予報関係者などが独自の高いレベルでの予測をし、発表しています。

DTS(日)=exp{9.5×103×(一日の平均気温-288.2)/(一日の平均気温×288.2)}

自分で桜の開花日を予想できる簡単な計算方法

東京や県庁所在地などはニュースなどで放送されるので開花予想を知ることができますが、地方などの小都市ではいつ開花するかわかりません。

そこで自分の町や花見に行きたい場所の情報を集め、下記の計算式を使用すればだいたいの開花日を知ることができます。

なお、桜の開花期間は開花から1週間から10日間程度です。

この計算式で開花日を予想することができれば、いつ頃席取りをすればよいかわかりますね!

その計算方法は2種類あります。
※方法の名称は私が独自に命名したものです。
他の名称とは関係がありません。

最高気温累積法

簡単に計算する方法は3からの毎日の最高気温の累積し、ある一定の温度に到達した日が開花日と予測する方法です。

3月に入ってから毎日の最高気温が累計で400℃に到達した日が桜が開花する傾向にあることを利用した方法です。

累計気温400℃を基準としていますが、正確には350℃~400℃の間で桜が開花します。

【最高気温累積法ポイント】
1)3月1日からカウント開始
2)毎日の最高気温を毎日足していきます
3)350℃に近づいたら天気予報をチェックし、桜の開花日を予想

15℃以上の法則

桜の開花の気温は15℃と言われており、2月1日からカウントを開始し、15℃以上になる日を1とカウントする方法。

1は桜の芽が成長する速度で、その1が合計23~24になった日が開花する日とされています。

【15℃以上の法則のポイント】
1)2月1日からカウント開始
2)15℃以上の日を1とカウント
3)合計23~24となる日が桜の開花日とする。
4)期日が近づいたら、天気予報で開花日を予想

【注意】
・これらの計算方法はあくまで概算なので数日はずれます。
・また、最高気温累積法はこれまでのデータから400℃以下で開花することや
400℃をはるかに超えて開花したこともあります。

桜の開花には条件がある

桜の開花予測の計算方法は分かりましたが、この計算方法が必ずしも正しいわけではありません。

桜も生き物です。

前年秋からの気候や気温によって開花や満開の時期は変わります。

というのも桜は以下のような周期で花を咲かせいます。

1:花芽(かが)の生成(夏)
2:休眠(秋~冬)
3:休眠打破(冬)
4:生長(冬~春)

桜は夏に花芽という花の元になるものをつくり、秋から冬にかけて休眠し、一定の低温と気温の上昇を繰り返す冬に休眠打破をし、冬から春にかけて生長が始まり、開花となります。

具体的には桜は下記のような感じで開花の準備をしています。

1:桜は秋に休眠
2:冬に2℃~12℃の間の時間が約800時間以上たつと休眠から目覚めます。
3:3月1日ごろより開花の準備(生長)
4:開花準備に入ってから最高気温の合計400℃に到達するころ開花が始まります。

桜は春の気温の上昇以外に冬の低温になる寒さも同じように重要です。

桜は南の沖縄から開花をはじめ、北上をしていきますが、冬の気温の上昇の影響が十分でない場合は九州や四国で桜が開花する前に東海や関東で先に桜が開花することもあります。

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桜の開花予想に関して

桜も生き物なので計算式通りに開花することはあまりありませんが、上記に紹介した計算方法を使用すれば自分でもだいたいの開花日を知ることができます。

これらの計算式を利用すれば、天気予報など予報に頼らずとも遠方の都市なども自分で予想することができ、桜の花見旅行などの計画に役に立てることができますね!

今年は桜の開花予想を自分でしてみてはいかがでしょうか!

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