リメンバーミーの花の名前は?意味や死者の国との架け橋として使わている意味についても

2017年のディズニー&ピクサー作品「リメンバーミー」には印象的なオレンジ色の花が登場します。

死者の国との架け橋にも使われるこの花には、どんな意味があるのでしょうか。

死者の世界と生者の世界を行き来するためのアイテムに選ばれたのはどんな理由からなのでしょうか。

リメンバーミーの中で重要な役割を果たす花の名前や意味についてまとめていきます。

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目次

リメンバーミーの花の名前は?

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リメンバーミーに登場するオレンジの花はマリーゴールド

メキシコ原産のキク科の花で春から秋にかけて黄・橙・暗赤色などの美しい花が咲きます。

年に10回ほどある聖母マリアの祭日に花期の長いマリーゴールドがいつも咲いていたことから「マリア様の黄金の花」という意味の名がつけられました。

園芸種は初心者にも育てやすいとされ、日本でも家庭や街中の花壇で馴染みのある花ですよね。

黄色やオレンジの元気な色合いや、丸い花形の可愛いらしさで人気です。

マリーゴールドの基本情報

科・属 キク科・タゲテス属
和名 千寿菊、万寿菊、孔雀草
英名 Marigold
学名 Tagetes
原産地 メキシコ、中央アメリカ
花の色 黃、オレンジ、赤など
開花時期 6〜10月

 

 

マリーゴールドの意味

メキシコでは「死者の日」の祝祭を彩る花として大量に栽培されています。

死者の日はカトリックにおける諸聖人の日(11月1日・2日)に行われるお祭りです。

家族や友人が集い、亡くなった先祖への思いを馳せる特別な日とされています。

日本の「お盆」と似ていますね。

2003年にユネスコの無形文化遺産にも登録されたメキシコ文化を語る上で欠かせない文化的イベントです。

死者の日は、先住民であるアステカの人々の祝祭が元になっているとか。

メキシコでは2500〜3000年前から祖先のガイコツを身近に飾る習慣があったそうです。

その後スペイン人による征服とカトリックによる布教が土着文化と融合し、現在の形になったと言われています。

死者の日に欠かせないのは「オフレンダ」と呼ばれる祭壇です。

各家庭の玄関や庭先はもちろん、店先や広場、レストランなどあらゆるところに設けられます。

遺影や十字架、食べ物や飲み物、ろうそく、カラベリタ(どくろを模した砂糖菓子)、花のほか、故人が生前好きだったものなどで飾られます。

亡くなった先祖への愛であふれる祭壇なのです。

もうひとつ、死者の日に欠かせないものがマリーゴールドです。

この時期には街中がマリーゴールドの香りに包まれます。

アステカ文明では古くから太陽を神として崇めていました。

その姿が太陽に似ている似たマリーゴールドは、治療薬やお守りとして不思議なパワーがあると重宝されてきたそうです。

マリーゴールドの中には黄金色に近い黄色い花色の中に赤い色が混じることがあります。

これはスペイン人に傷つけられたアステカ人の血の色を指しているという言い伝えがあるとか。

花言葉に「嫉妬」「絶望」「悲哀」などのネガティブなものが多いのはこの言い伝えが関係しているのかもしれませんね(花言葉は色によって異なり、明るいイメージの言葉もあります)。

 

死者の国の橋として使用されている意味

マリーゴールドの花びらはあの世とこの世をつなぐ大切なキーアイテムです。

主人公ミゲルデラクルスの祭壇からギターを盗み呪いを受けたとき、花びらが舞い光り始めます。

これはミゲルを死者の国に迷い込ませる合図となります。

そして生者の国に戻るときにはマリーゴールドの花びらを手に取り、許しをもらう儀式が必要でした。

マリーゴールドは道しるべ

死者の日は亡くなった人を偲ぶだけではなく、故人の魂が「生者の国」に戻ってくる日でもあります。

死者の日にマリーゴールドを飾るのは「故人の魂が迷わず帰ってこれる道しるべとなるように」という意味があるのだそうです。

リメンバーミーに登場するマリーゴールドの橋は生者の国と死者の国をつなぐものでした。

道しるべの役割があり、マリーゴールドが橋一面に敷き詰められていたというわけなんですね。

しかしすべての死者がこの橋を渡れるわけではありません。

橋を渡るためには生者の国で祭壇に写真を飾ってもらう必要があります。

写真を飾ってもらえないことはすなわち、家族に愛されていない、現世へ戻っても歓迎されないということですね。

作中で描かれる「2度目の死」が近いという現れです。

マリーゴールドはあくまで道しるべであり、本当に大切なのは家族が想い合っていることなのです。

これこそがリメンバーミーが描く「家族の絆」というテーマなんですね。

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まとめ

リメンバーミーに登場するオレンジの花、マリーゴールドの意味や由来をまとめました。

亡くなった先祖を迎える道しるべであることがわかりました。

日本でも仏花として菊を供える風習がありますね。

国花でもあり縁起のいいはずの菊が仏花として用いられるのは、戦後に西洋から持ち込まれた風習と言われています。

もしかしたら「死者の日のマリーゴールド」がルーツなのかもしれません。

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