NHK大河ドラマ「麒麟がくる」3月1日の第7回目の放送では、早朝、船に乗って岸に戻って来る信長を光秀が見つめているところで番組は終わりました。
今後、話が中盤を迎えると光秀は信長の家臣になり、信長の天下統一のために全力投球していくことになるのですが、光秀と信長の物語において最も重量な場所のひとつが京都です。
天下統一を目指すということは、すなわち京に上洛して将軍や皇室や民衆に自らの力を認めさせることでもあったからです。
1582年6月21日、光秀が謀反を起こし信長を討つことになった場所も京の本能寺でした。
今回は、「麒麟がくる」の中でも数々のクライマックス場面が繰り広げられる京都大河ドラマ館をご紹介しましょう。
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目次
京都亀山大河ドラマ館の展示内容
京都亀山大河ドラマ館が開催される京都とは?
応仁の乱以降、飢饉や騒乱で乱れる1500年代半ばの京では、13代足利家将軍、足利義輝(あしかがよしてる)(演:向井 理)は有名無実となってしまった将軍家の統治力を回復し、改革改善をすすめたいと考えていました。
足利義輝の家臣が、三淵藤英(みつぶち・ふじひで)(演:谷原章介)であり、細川藤孝(ほそかわふじたか)(演:眞島秀和)でした。
明智光秀(演:長谷川博己)は、美濃の守護代斎藤道三(利政)(演:本木雅弘)の命を受けて、鉄砲を求めて訪れた京都で、三淵藤英や細川藤孝と知り合います。
この「麒麟がくる」の大河ドラマの中で詳しく描かれているのが本能寺の位置づけです。
本能寺は種子島で布教活動を行った結果、種子島にも信者が多くこの地に寺も持っていました。
実際にこの光秀の時代、戦国大名が本能寺経由で鉄砲や火薬を入手していた場合も少なくなかったようです。
また、本能寺はただの寺ではなく、要塞としての機能も持ち合わせていたと言われています。
本能寺の変が起きる前にも信長が3度本能寺に訪問した記録が残っています。
今後、光秀は13代足利家将軍、足利義輝が亡くなった後、足利義昭を新たな将軍につけるべく、足利義昭(演:滝藤賢一)と織田信長(演:染谷将太)の仲介をして上洛します。
1570年代後半には、信長から丹波の平定を命じられ見事に成し遂げた光秀。
1580年には、天皇の前での信長軍のパレードである馬揃えの総責任者を務め、誰もが認める織田家家臣のNo.1となった光秀でした。
しかし、1581年6月20日に中国攻めを行っていた秀吉(演:佐々木蔵之介)軍の加勢のため出陣したのが、今回ドラマ館を開催している亀岡市にある亀山城からでした。
亀山城を出た光秀は途中、行先を変更します。
向かったのは本能寺。
光秀は、翌6月21日本能寺に滞在中の信長に謀反を起こし、信長を自害に追い込んだのでした。
展示内容
京都大河ドラマ館は8つのコーナーに分かれています。
エントランス
入り口には、ドラマ「麒麟がくる」の制作に関わった製作者や音楽家、語り、題字を書いた書家などが紹介されています。
オープニング映像・人物紹介
次のコーナーでは「麒麟がくる」のオープニングのメイキング映像をご覧いただけます。
また、主要人物である光秀や信長、道三など登場人物と出演者が紹介されています。
麒麟がくるの世界
ここでは、実際のドラマに登場する衣装や小道具などが展示されています。
ドラマの中でこんな小道具まで使われていたのだとあなたを驚かせる場所になるでしょう。
また、歴史考証や監修などの舞台裏も紹介されています。
出演者サイン展示
このコーナーでは、「麒麟がくる」の出演者が実際にこの京都ドラマ館宛てに送ったサインを展示しています。
誰がどんなサインをしているのか楽しみですね。
麒麟がくるドラマシアター
メイキング映像とインタビュー映像が4K映像で上映されるコーナーです。
デジタル体験コーナー
デジタル装置によって、ドラマに登場する人物の衣装で写真撮影ができる体験コーナーになっています。
あなたは誰になってみたいですか?
史実展示
半生が謎の明智光秀。
ここでは、京都大河ドラマ館限定の企画展示がされています。
テーマは、ずばり、「光秀とは何者か?」
この興味ある問いにどんな回答がされているのでしょうか?
楽しみですね。
有名な亀岡市南郷公園の光秀の銅像の模型も展示されます。
麒麟がくるフォトスポット
「麒麟がくる」には、足利13代将軍をはじめ多くの京都にゆかりのある登場人物が出演します。
ここではゆかりのある人物たちの等身大のパネルと写真撮影ができます。
エンディング
ここではドラマの予告映像が上映さる他、この大河ドラマ館を訪れた方々のメッセージカードが掲示されています。
京都亀山大河ドラマ館の基本情報
開催期間と営業時間
期間:2020年1月11日(土曜日)〜2021年1月11日(月曜日 祝日)
営業時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
【新型コロナウイルスに伴うお知らせ】
・丹波亀山城跡については、2000年3月4日(水)から3月31日(火)まで見学の受入を休止。
・京都大河ドラマ館は通常どおり午前9時から午後5時まで(最終入館午後4時30分)開館しています。
住所
〒621-0804 京都府亀岡市追分町 (JR亀岡駅北口すぐ)
サンガスタジアム by KYOCERA(京都スタジアム)内
大河ドラマ館への入館料金
1)当日券:
・大人(高校生以上): ¥600
・小人(小中学生): ¥300
2)団体券:
・大人(高校生以上): ¥480
・小人(小中学生): ¥240
*尚、団体券のご利用は20名以上の場合に適用になります。
*小学生未満は無料。
主催
大河ドラマ「麒麟がくる」亀岡市実行委員会
問い合わせ
TEL:0771-55-9320(9:00-17:00、無休)
FAX:0771-55-9323
Mail:info@doramakan.jp
アクセス
公共交通機関の場合
JR嵯峨野線、「JR亀岡駅」北口より徒歩で約3分。
(「JR京都駅」から「JR亀岡駅」までは約20分です。)
車の場合
亀岡ICもしくは篠ICより約10分
駐車場
料金:2時間以内500円、2時間以降1時間ごとに500円
台数:70台
※駐車場のスペースには限りがございますので、公共交通機関をご利用ください。
※当日のイベントによっては大変混み合うことが予想されますので、予めご了承ください。
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まとめ
京都大河ドラマ館をたっぷりと楽しんでいただいたら、風光明媚で昔の城下町も残る亀岡市内を是非、散策してみてください。
・丹波亀山城跡:
明智光秀が1577年ごろに築城した亀山城は、1610年に岡部長盛の時代に城郭と城下町がほとんど完成しました。
明治維新の後、解体されましたが現在は宗教法人が管理・運営されており、総合受付で見学を申し込めば、城址を見学させてくれるようです。
・城下町:
旧城下町には、酒蔵や醤油蔵、過去には京阪地域でよく見られた虫籠窓(むしこまど)を持つ町屋が点在しています。
「本町通」には、亀岡市観光協会の「本町・町家カフェ」があり、ボランティアガイド・ふるさと亀岡ガイドの会の皆さんも待機しています。
・丹山酒造(たんざんしゅぞう):
全国でも数少ない女性杜氏が活躍するのが「丹山酒造」さん。
五代目当主の長谷川 渚さんが酒蔵の案内をしてくれます。
中には、昔から現在も使われている和釜や桶(おけ)、麹室(こうじむろ)を見ることができます。
見学の後は試飲会。
お酒造りのビデオを見ながら数種類の日本酒が試飲できます。
米の種類は米のとぎかたで味わいが変わってくる日本酒。
是非、それぞれの違いを比べてみてください。
参加費:1,700円(お持ち帰り用のお酒付)
TEL:075-681-9031 「亀岡駅」下車徒歩約15分
・トロッコ亀岡駅
嵯峨野観光線のトロッコ列車。
1度は乗ってみたいと思われているかたも多いかと思います。
亀岡駅から四季折々の自然を見ながら保津川、嵐山、嵯峨へ行けます。
トロッコ亀岡駅からは、保津川下りへのアクセスも便利で、保津川でのラフティング体験、観光馬車に乗れる楽しみもあります。
是非とも京都大河ドラマ館と亀岡市の街並みをお楽しみください。
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