麒麟がくる(大河ドラマ2020)26話の感想ネタバレ考察!義昭上洛に伊呂波太夫が関係する?

麒麟がくる25話では信長が美濃を平定し、光秀の母・牧が明智荘に戻れることができ、光秀の上洛の勧めによって信長も打開案を見つけ「目的が明確化された回」でしたね。

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26話ではついに上洛を祝う宴に光秀が呼ばれますが…そこで新たな心境や展開が生まれそうです。

それでは26話のあらすじネタバレ考察をみていきましょう。

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目次

麒麟が来る(大河ドラマ2020)26話のあらすじ

義輝暗殺後、空いたままだった将軍の席についたのは足利義栄でした。

しかし義栄は京へ向かう途中で重い病を抱えてしまい、長い間摂津に留まっていました。

その為京の幾内を治めていたのは、三好一族でした。

一方義栄の京では義栄の評判が悪く、義栄を推挙し上奏した前久も立場が追い込まれていき焦る中、二条家であり先の関白だった二条晴良が動き出します。

晴良が取り次ぐことで帝が義昭に元服の儀を許し、様々な画策していくのです。

二条家は近衛家と競う公家の頂点に立つ摂関家であるため、近衛家に敵意を抱いており、前久にとってはとても厄介な相手でした。

 

永禄11年(1568)年4月。

足利義昭は朝倉義景を烏帽子親(親に代わって頭に鳥帽子を被せる役)として元服を果たし、武士となったため、いよいよ将軍になる資格を手に入れました。

義昭が帝に将軍職を授けてもらうためには、三好一族の支配する京へ上洛しなければなりません。

一方光秀は、左馬助に近隣諸国の大名の動きを調べさせます。

松永久秀は、三好と激戦中で動けず。

上洛の協力者として一番頼りにするつもりだった越後の上杉輝虎はライバルの武田信玄に寝返った重臣との内紛で動けず。

近江の六角承禎は、信長に敗れた斎藤龍興と手を結び、三好一族とも手を組んでいる可能性が非常に高いのが現状。

三河の徳川家康と、北近江の浅井長政は強力してくれるものの力不足。

頼れる大名は朝倉義景、そして織田信長しかいませんでした。

光秀はこの2人だけで上洛できるのか、三好一族と戦えるか悩んでいたのです。

そんな悩みを抱えた光秀のもとに、朝倉家の家老である山崎吉家が訪れ、後日に催される義昭の側衆を集めた元服祝いの宴に光秀も出席してほしいと伝えます。

光秀は最初断りますが、伊呂波太夫が光秀に会いたがってるなど理由を告げ、ぜひと光秀に強く頼み、光秀は出席することになります。

 

光秀は朝倉館に向かう途中で、一乗谷の市場にある鍛冶屋で足を止めます。

鍛冶屋はあまりにも閑散とし、光秀は店主と話します。

店主は職人たちが暇なあまり畑仕事に出てしまったと言い、戦になれば槍や矢尻が売れるが、売れないということは平和で良いと光秀に話し、光秀は少し複雑な心境になります。

そして義昭の元服を祝う宴は予定通り催されます。

そんな宴が始まって暫くすると、同じく出席していた義景のいとこ・朝倉景鏡が突然上洛に異議を唱え始めます。

景鏡は、上洛するということは三好勢の軍と戦わなければならず、そのためには何万という兵を率いて向かわなければならないと伝えます。

それに対し義景は、上杉らも共に上洛するのであれば問題にと自信満々に語ります。

納得いかない景鏡は光秀に意見を求め、一同が光秀に視線を集めます。

光秀は諸大名の現状を伝えると、場の空気はもはや宴会ではなくなります。

そして光秀は宴に来る前に見た一乗谷の市場でのことを伝えます。

誰よりも協力してもらわないといけない兵となるものたちに戦える気配がない。

義景が戦う気でも、他のものが動けなければ戦えない、このままでは上洛はできないと光秀は断言します。

険悪な空気の中、藤孝が再び場の流れを変えていき、宴の空気に戻りますが、光秀はこのままではいけないと思い込んでいるところに伊呂波太夫がやってきます。

義景は幕府も将軍も支えられる器ではない、あなたが首尾を切るべきであり、船出の潮時であると太夫は伝えます。

光秀は乗る船が見つからないと言うと、太夫は信長の名を挙げます。

帰蝶からも、光秀が導き信長が動けば敵なしであると言われたことを太夫が伝えます。

 

光秀は心を決めました。

そして信長の元へ向かう光秀。

突然やってきた光秀から、信長だけで義昭を京に導くという提案に驚く信長ですが、彼も心を決めます。

「義昭様を、美濃にお連れせよ」

大きな国を作る第一歩が、始まったのでした。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)26話のネタバレ考察

ここからはネタバレ考察をしていきましょう。

朝廷で非難を受ける近衛前久

以前放送された回で、前久が伊呂波太夫に義栄を将軍に推していいのか相談していましたが、やはり懸念していたことが今回起きてしまいます。

しかし前久も義昭を推せば三好一族に命を狙われてしまいますし、本当にどちらを選んでも結果として良くならないので辛い立場なのが分かりますね。

今回、そんな前久をより苦しめる存在として二条晴良が登場しますが、晴良はお笑い芸人さんの小藪さんが演じています。

なんともドS感の強さが感じられますが、おそらくこれからもどんどん義昭を支援し前久を苦しめるでしょう。

前久は三好に追い詰められた背景がありながら、周りに理解されず義栄を押してしまった人物として追い詰められて、後々は義昭に京から追い出されてしまいます。

そして晴良を敵と見なし、様々な反撃に出て、後々は「信長包囲網」に手を貸す人物にもなる可能性もありますね。

前久と晴良の争いにも今後注目です。

朝倉義景に不満募る十兵衛や三淵たち

一説では、義景の上洛が遅れてしまったのは三好勢と戦って敗北するのを恐れ、背後には勢力を拡大し続ける「信長」の存在がありました

中々上洛できない中、信長を頼ることにした義昭に「待ってくれ」と再三を訴えますが義昭は信長と共に上洛してしまいます。

そして、ドラマでも描かれている阿君が7歳で亡くなってしまい、義景はどんどん精神的に追い込まれていきます。

その後上洛した義昭から「信長を討ってほしい」と各大名に文が送られると同時に、信長が義景に「上洛せよ」と伝え、信長からの要求を拒んだ義景は、そこから信長と対立していくのです。

義景は平穏な暮らしが好むがゆえ、戦うことを避けてしまうところがあったのかもしれません。

そのような「平穏を優先するがあまり生まれる、優柔不断さ」に上洛を望む三淵や藤孝が苛立ちますが、今回のドラマでは義景は楽観的に「上洛する」と豪語する流れになっていると思います。

その流れを変えていくのが光秀であり、その光秀の判断に「義景では頼りないと不満であった人物たち」が協力して、義景から距離を置いていくのではないでしょうか。

阿君のネズミを探すシーンなども長めに描かれていたので、確実に阿君の死が義景をより「優柔不断」にするのは間違いありません。

明智十兵衛と伊呂波太夫が会っている理由

伊呂波太夫はネタバレのあらすじにもありますが、「帰蝶」と何かしら繋がり続け、話し合いを進めているようです。

もしかすると「信長の勢力拡大したい帰蝶」による陰謀で、太夫に光秀に動いてもらい「信長だけで上洛作戦」を実行したのかもしれませんね

ドラマで帰蝶の存在は大きく、なんなら序盤は「帰蝶のアドバイス」で信長がどんどんのし上がっていたイメージがあります。

そして伊呂波太夫自身も民の代表として、本当に意味で「麒麟が来る世」を望んでいるのかもしれません。

だからこそ、義景でなく光秀が上洛の首尾をとることに納得し、会おうとしたのでしょう。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)26話のネタバレ

京は依然として、三好長慶の一族が支配していた。

そんな三好一族が担いだ、四国阿波で足利義栄が急遽14代将軍に就く。

しかし義栄は重い病にかかり、上洛できず摂津の国にとどまる。

京の内裏では、近衛前久が二条一同が何か話しているのに気づき、声をかける。

二条晴良が義栄が上洛出来ずにおり、その原因が病だけでなく三好一族への躊躇いという噂や、三好は礼金の額が足らず、悪質な銭をかき集め差し出すなど、義栄を推挙した前久への不信が募っていると悪い笑みで告げる。

前久は自分から関白の座を奪おうとする晴良に焦りを感じるのであった。

そして覚慶に元服を許すという帝の意思を伝えるべく、前久が京から越前へ向かう途中で伊呂波太夫に出会い、太夫は要求した「京の塀の修理費」をもらう代わりに、前久の代わりに越前へ向かう。

長く敦賀に留め置かれていた足利義昭は、一乗谷に招かれ永禄11年4月に元服を果たす。

朝倉義昭が烏帽子親になり、京から参加した二条晴良が見届け、義昭は武士となり、新たな将軍となるべく三好一族への巻き返しの体制が整う。

 

光秀は左馬助に大名の動きをしらべさせ、やはり上洛に動けるのは朝倉と織田しかいない事実を確認する。

すると朝倉家家老・山崎吉家が光秀の家を訪れ、義景が義昭の元服祝いを催すため、光秀にも参加してほしいと伝えるが、光秀は断る。

しかし吉家は、義景の周りが上洛に賛成しておらず、光秀にそれを踏まえて明後日の宴に参加してほしいと伝える。

宴に参加する前、光秀が一乗谷の市へ出向くと、そこには溢れる市場の商品。

鍛冶屋に話を聞くが、職人たちは暇で家の畑仕事に戻ってしまったと言い、戦が始まる空気は微塵もなかった。

一乗谷朝倉の館で宴会が催され、義景は嫡男・阿君丸を横に上機嫌であった。

義昭も上洛に行く他ないと言うが、義昭の従兄弟であり、朝倉家重臣・義鏡が元服と上洛は別だと言い、場の空気は一気に変わる。

義景は上洛しても上杉・松永・六角らが味方してくれれば問題ないと言うが、義鏡は周りの大名も動いてくれないと伝え、光秀に意見を求める。

義景も「無礼講じゃ」と言うが、光秀は景鏡の言う通りだと言い、戦に向かう国は物資確保のため、市から物がなくなるのが普通だが一乗谷の市には物が溢れかえり、とても戦をする気配がなく、戦は「論外かと」と断言する。

場は凍りつくが、三淵が朝倉なら上洛出来ると場の空気を立て直し、宴が再開される。

 

宴の後、光秀のもとに太夫が来て「朝倉は幕府、将軍家を支える器でない」と伝え、宴に参加した一員の中で、上洛の首尾を務められるのは光秀で今こそ船出の潮時だと伝える。

光秀が乗る船がわからないと言うと、乗る船は織田信長であり、他は不要だと太夫は断言。

そして光秀は美濃へ行き、信長に会う。

信長だけで上洛を進めたいと提案し驚く信長だが、現状上洛の妨げになるのは近江の六角だけであり兵力も十分で為、今が好機であると伝えると、信長は「大きな世か」と良い、提案を受け入れる。

一乗谷の外れで光秀は義昭、三淵、藤孝と話し合い、美濃へ移り信長との上洛計画を提案する。

朝倉の面目を潰してしまう懸念が挙がるも、義昭は光秀の提案を受け入れ、美濃へ行くことを決意。

光秀も煕子に美濃へ移るように伝え、計画を開始。

その後義景の元には義昭からの文が届き、憤る義景。

三淵は、義鏡、吉家と密会し、義景の息子の阿君丸の毒殺を計画。

計画は実行され、阿君丸は毒の入った汁を飲み亡くなり、後から駆けつけた義景は息子の静かに目を閉じるその様子に叫ぶように泣く。

1ヶ月後、腑抜けている義景の元に三淵が挨拶へ、その後光秀たちは美濃へ向かうのであった。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)26話の考察

仕組まれた宴

一見義昭を祝う元服祝いに誘われた光秀。

あそこで光秀は酒に酔った様子で、「論外かと」という名台詞が生まれるほど、はっきりと朝倉家に上洛は無理だと伝えます。

ネットでは「あれは酒の勢いだ」「あれは計算して酔っていた」と両論ありますが、個人的には酔ったふりをして義景の世間知らずさに物を申したのだと思います

この場面で気づいた方は多いと思いますが、実質朝倉家の戦を指揮しているのは「義鏡」だと思われます。

義鏡はドラマで描かれる可能性は低いですが、この動乱で「朝倉家の存続」を実現する為、義景を裏切ったという説もあります。

吉家、義鏡は朝倉家で戦っているからこその「現実的な戦力」を把握し、今回の上洛取消劇場を実施。

そして光秀の情報収集力は素晴らしかったですね。

市場で物がなくなるはずなのに、物がありふれているというシーンはとても印象的ですし、「戦のリアルな状況を理解できる場所」の一つです。

そこに足を運ぶ光秀は、本当に戦を俯瞰出来ています。

また三淵も光秀の意見を聞いてから、「義景様ならやれます」と言いながらも、その後の表情が曇っていました。

幕臣として、幕府の株を下げたくない強い気持ちと、このまま朝倉に頼っていては上洛は出来ないのかもしれないという2つの思いを抱えて、かなり苦しんでいました。

伊呂波太夫という指南役

宴の後、光秀のもとへ行き「上洛の首尾をとれるのは光秀様」と伝え、光秀はそこから信長の元へ動き出しました。

伊呂波太夫は色んな大名に会い、何より「民」であるため、とても客観的に人物を見ることが出来ています。

「重臣などのしがらみ」がない太夫だからこそ、身分やお家柄に縛られない意見、つまり「大きな国に求められているもの」を伝えることが出来るのです。

光秀は「大きな国をつくる」人物であり、伊呂波太夫は「大きな国を求める人物」だということが26話ではっきりとし、この2人の関係性が恐らく光秀の今後を動かすでしょう。

大きな国とは、なんなのか。

それを知っているのが伊呂波太夫であり、本能寺の変のきっかけを今回のように作るのも彼女なのではないかと考えられます。

民だからこそ、「関係がない」からこそ、躊躇がない。それが光秀を動かす。
光秀や信長を最も的確に俯瞰できる人物。

三淵による毒殺計画

三淵は今まで目立たない存在ではありましたが、ついに動き出しました。

藤孝と三淵は幕臣としてセットで描かれることが多いですが、実は今後対象的な存在になります。

藤孝が幕府を裏切り織田家に仕えますが、三淵は最後まで幕臣として仕えるのです

その幕府への忠誠心が、今回の毒殺に繋がっているかと思います。

阿君丸の死には様々な説がありますが、「まさか毒殺説を描くのか」と驚いた人は多いでしょう。

息子が飼っていたネズミがいなくなり探して見つけた頃には、入れ替わるように息子がこの世を去ってしまった。

まるで息子を見つめるように籠に入ったネズミを見つめ…呆然とする義景。

本当に戦国時代は、お互いの正義が様々な命を削りあう時代ですね。

6歳という伏線

ドラマ終盤で、藤孝の子と光秀の子がともに6歳であるという話が出ていました。

2人の子は、その後結婚を果たしますが、まさにその伏線といった感じでしたね。

そして光秀のいつも見せない「パパ感」がとても良かったですね。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)26話の感想

今回は「朝倉か、織田か」という選択で、光秀も義昭たちも「織田」をとりました。

その決断を促したのは、伊呂波太夫であり、明智光秀なのです。

麒麟が来るは、今までの説を覆すような新たな明智光秀を描いています。

天下をまとめあげたのは、織田信長を動かしていた光秀なのかもしれない、本能寺の変は「ただの信長への復讐」ではない。

私たちが歴史で習ったり、よく耳にする「明智光秀」「本能寺の変」のイメージを覆したい。

そんな思いや、光秀の姿が段々と見えて来る…そんな始まりの回だったのかもしれません。

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まとめ

26話の最後、光秀の表情が一気に明るくなって「時代が前進した」のが感じられました。

序盤、京の堀壁を見て伊呂波太夫が「立て直すには、お金が入ります」と言っていましたが、あれがどこか次回の伏線になっている気がしますね。

次回は織田家での「上洛の反対」や、今井宗久の存在が上洛に左右し、重要な回になりそうです。

 

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