2016年の「君の名は。」のメガヒットから3年、今年の7月に新海誠監督の最新作「天気の子」が封切りとなりました。
「君の名は。」のあまりの大ヒットに、「天気の子」ではこけてしまうのでは、と一部ではささやかれていたようですが、結果的には今年最大のヒットと言われるほどの成果を残しています。
そんな「天気の子」にはたくさんの魅力がありますが、なんといっても登場人物が個性的で観ていて飽きないということがあるでしょう。
今回は、そんな個性的な登場人物の一人である夏美をご紹介します。
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目次
【天気の子】夏美の本名や年齢
夏美さん 大好き!#夏美#天気の子#本田翼 pic.twitter.com/hUHfNLcXQ1
— ウー/こうちゃ- (@smile7591341) 2019年9月14日
夏美は、須賀圭介がCEOを務める有限会社K&Aプランニングの唯一のスタッフです。
オカルト系の記事作成を請け負っているK&Aプランニングの取材活動では、「胡散臭い」といって取材内容を一蹴する圭介に対して、夏美は完全に信じ切った様子で熱心にヒアリングを行っています。
夏美が熱心に聞くため、話し手も思わずたくさん話してしまう、まさに聞き上手といった印象を受けます。
そんな優秀なスタッフの夏美の苗字は須賀で、大学4年生であることが後に判明します。
K&Aプランニングでの熱心な仕事ぶりとは裏腹に「腰かけ」発言をし、熱心に就職活動に取り組んでいる姿が描写されています。
ただし、就職活動には苦戦しているようで、帆高が女性が誕生日プレゼントにもらって嬉しいものを夏美に聞いた際、「ハグとキスと、現金と、まっとうな彼氏と、あ、あと就職先!」と答えて失笑を誘っている。
明るくて少し抜けている印象を与える夏美だが、その仕事熱心さから「晴れ女」の伝説にだれよりも早く触れることになり、物語を進める重要な役割も果たしています。
また、終盤でスーパーカブを神業テクニックで運転するなど、さまざまな面をもっているおもしろい人物です。
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【天気の子】夏美と須賀の関係
夏美と帆高は、K&Aプランニングの事務所で出会います。
露出の多い夏美の恰好を見て、どぎまぎしてしまう帆高が高校生らしくて、好感がもてるシーンでもあります。
夏美と帆高は挨拶を交わしますが、上司である圭介のことを気軽に「圭ちゃん」と呼ぶ夏美に帆高は不信感を抱き、夏美と圭介の関係を探ります。
夏美が意味深な身振りをしたり、「想像通りの関係」と言ったりすることで帆高は2人の関係を「愛人」だと確信します。
愛人という大人な関係に、「愛人って初めて見た」という感想を漏らします。
しかし、実際は圭介と夏美は単に叔父と姪の関係であることが明らかになります。
夏美は疑わしいようなことを散々言っておきながら、帆高が2人を愛人関係にあると思っていたことを知ると心底驚いた様子を見せ、その様子に夏美の無邪気さが感じられます。
帆高の予想に反して、圭介と夏美は単に叔父と姪の関係ではありますが、ごく一般の叔父と姪の関係よりも深い絆でつながっているように感じます。
圭介は実は結婚歴があり一人娘もいるのですが、奥さんが事故で亡くなったことをきっかけに娘とも離れ離れになり、一気に一人になってしまっています。
夏美は圭介が幸せの絶頂だったときも、そこから突き落とされたときも見ている人物です。
いざというときには頼りになる、圭介のよき理解者であり協力者であることが作品全体を見るとよく分かります。
2人の関係が天気の子のテーマ性を支えている重要な要素だと感じました。
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【天気の子】夏美のその後の就職先
明るく柔軟性のある優れたスタッフの夏美ですが、先に述べたように就職活動には苦戦しているようです。
物語も山場から、帆高と陽菜を中心とした大騒動に陥り、世界の形が変わる大事件が起きます。
そのため、夏美の就職がどうなったのか分からない状況になっていきます。
作中では世界の形が変わる大騒動のあと、その変わったあとの世界の3年後を描いています。
そこでも夏美の就職がそうなったかについて、直接の言及はありません。
ただ、夏美がどうなったのか分かる場面があります。
それは、やはり圭介に関係しています。
圭介はオフィスも綺麗になり、人員も増えたK&Aプランニングをまとめている姿が描かれています。
そのデスクの一つに、夏美が使っていたヘルメットが置かれています。
恐らく、夏美は3年後もK&Aプランニングで働いていると思われます。
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まとめ
「天気の子」で「晴れ女」の伝説で一番早く気付き、物語を進める大切な役割を果たす須賀夏美。
夏美は叔父の圭介を支えるよき理解者であり協力者です。夏美と圭介の関係性を描いたことで、作品のおもしろさや深みがさらに高まっていると感じます。
ぜひ、夏美を陽気でおもしろい女子大生という視点だけでなく、圭介との関係性からも捉えてみてください。
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