「モアナと伝説の海」は、少女モアナがテフィティの伝説になぞらえ世界を救うというストーリー。
伝説には生命をつかさどる女神テフィティのほかに溶岩の悪魔テカァが登場します。
実は両者は姿形は違っても同じ女神なのです。
今回はテフィティはなぜテカァに姿を変えてしまったのか、能力はどのように違うのかをまとめました。
目次
テフィティとテカアの力や能力の違い
映画の冒頭では、モアナの祖母タラが島の子どもたちにとある伝説を語り聞かせます。
その中に登場する女神テフィティと悪魔テカァは、まったく別の存在のようですが実は同一人物です。
テフィティとテカァにはどのような違いがあるのでしょうか。
テフィティ
テフィティとモアナ♡
テフィティとテカー♡Photo:茶子さん pic.twitter.com/AMAhy1wtED
— ひなき (@hinakitokiou) September 30, 2017
テフィティは生命を創造することができます。
テフィティは海だけがある世界に初めて登場した存在であり、彼女が「心」を使って命を贈ることで島を作り出し、動植物を生み出しました。
生命そのものであると言えるのではないでしょうか。
テフィティはの容姿は全身が緑色で、植物や木々で構成されています。
見た目は人間の女性の姿で花の冠のようなものを頭に乗せています。
穏やかな微笑みを浮かべ、優しい印象を受けます。
彼女が海に体を横たえると小さな島の形になるほど、大きな体を持っていますが、動きもゆっくりで危険はありません。
テカァ
https://twitter.com/kokochan_piyopi/status/1260411477602611201
テカァはテフィティよりも遥かに大きな体をもち、容姿もかなり禍々しく恐ろしい印象です。
炎を操り、とても攻撃的な性格です。
特徴的なのは胸にある薄巻のようなマークです。
これは「テフィティの心」の薄巻模様とよくに似ているんですよ。
映画の終盤でまったく別の存在と思われていたテフィティとテカァが同じものであると明かされますが、そのヒントとして、同じマークが胸にありました。
テフィティは世界に命を贈りましたがテカァは反対に命を奪います。
テカァの呪いにより世界は闇に包まれ、モアナたち住むモトゥヌイ島でも魚が採れなくなったり作物が育たなくなってしまいました。
テフィティがテカァになった理由
「アナ雪」の引きこもり王女/恐ろしい雪の女王エルサは「モアナ」では誰に転生したのかというと、自然の恵み深い一面の象徴である女神テフィティ/自然の恐ろしさの象徴である溶岩の神テカァだ。物語が進んでいくうちに判明するが、別神格だと思われていたテフィティとテカァは同一神格だ。
— 星見当番☕️アストロお嬢様部活動日誌 (@kaori_stargazer) March 11, 2018
テフィティがテカァへと変貌してしまったのは、心を盗まれたからです。
テフィティは命を生み出すときに心を込めます。
命を慈しむ心そのものが、テフィティの力の源と言えるでしょう。
1000年前に半神マウイがテフィティから心を盗み出したことで、テファはテカァになってしまいました。
マウイは盗みを働いて逃げ出す際、海にテフィティの心を落としてしまいました。
それ以来長い間、テカァとなったテフィティは心を盗まれた場所から動けず、世界に呪いをかけています。
シンプルに考えると、心を盗まれて怒り狂ってテカァに変わってしまったのでしょう。
しかし、他の可能性もあると考察します。
テフィティは「生み」の女神だとしたらテカァは「死」の悪魔なのでしょうか。
それは少し違うように思います。
テカァは火の玉のようなものを操りますが、水で冷えたそれは固まって陸地になります。
つまり、テカァも生み出す力を持っていることになるのではないでしょうか。
テフィティの心には命を生み出す力があったのではなく、生み出す力を制御する役割があったのです。
言い換えれば、心を盗まれたテフィティがテカァになったのではなく、テカァが心をもつことでテフィティになったのかも知れません。
テフィティは人間ではなく女神ですから、人間のように笑ったり泣いたりと表情を変えるわけではありません。
しかし、命を贈って島や動植物を誕生させるときには、命を慈しむように穏やかで優しい気持ちだったはずです。
対してテカァはマグマを吹き出して島を作るような強大な力を持っていました。
強すぎるエネルギーを抑えるには心が必要だったのです。
テフィティやテカアのモデル・元ネタ
「モアナと伝説の海」はポリネシアが舞台です。
マウイのタトゥーであったり、航海術はポリネシア文化にヒントを得て描写されています。
テフィティやテカァにもモデルや元ネタがあるのかもと思い、調べてみました。
テフィティのモデル・元ネタ
テフィティのモデルがなにかまではわかりませんでしたが、その名前からどんな思いが込められているのかがわかりました。
テフィティを英語で表記すると「Te Fiti」となります。
「Te」は英語の「The」という冠詞にあたります。
「Fiti」は祖先、家系、血筋という意味で使われる言葉のようです。
海以外のものが存在しなかった世界に島や命を生み出したはじまりの存在であるため、祖先という意味の言葉で名付けられたのでしょう。
「すべての母」と訳す事もできそうですね。
テカァのモデル・元ネタ
テカァはマオリのことばで「燃えるもの」を意味するそうです。
赤黒い炎のような体を持つテカァにはぴったりの名前ですね。
テカァにはモデルがいます。
ペレというハワイの伝説の火山の女神です。
炎、稲妻、ダンス、暴力などを司り、美しく情熱的だが気の荒い女神だそうですよ。
嫉妬や怒りで人を焼き尽くすという怖いエピソードを持っています。
まとめ
なぜテフィティはテカァに変わってしまったのかを考察しました。
両者の能力は対極の存在と思われがちですが、もともとは同一の存在のため、「心」が変貌の鍵となることがわかります。
テフィティとテカァの能力はまったく異なるものではないのです。
命を生み出すエネルギーに穏やかさがあるか爆発的な強さがあるかという違いではないでしょうか。
自然がときにひとに恩恵をもたらし、ときに損害を与えるのと同じようなものではないかと考えました。
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