リメンバーミーは2017年公開のディズニー&ピクサー作品。
死者の国を舞台に家族の絆を描く感動作で、日本でも大ヒットとなりました。
主人公の少年・ミゲルとともに行動するヘクターは物語の中で重要なキャラクターです。
ヘクターはいったい何者なのでしょうか。
ヘクターの正体と消えない理由、最後はどうなるのかをまとめていきます。
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目次
リメンバーミーのヘクターの正体
〈リメンバー・ミー〉2017年、アメリカ、109分
1年に1度だけ他界した家族と再会できるとされる祝祭。家族が覚えていてくれる限り、死者は現世に戻ってこられる。忘れられたら死者の国からも消滅する。
祖先を尊び、家族愛をしみじみ感じさせる映画です。泣けました。★★★★☆#映画 pic.twitter.com/k4fEai0iWp
— ロドリゲス (@kach692310) March 25, 2018
1年に一度、亡くなった祖先が家族に会いにやってくるという「死者の日」。
ひょんなころから死者の世界に迷い込んでしまったミゲルが出会ったのがヘクターでした。
死者の国では「生者の国の祭壇に写真が飾られていない者は死者の国から出られない」「祖先の許しをもらわなければ生者の国には戻れない」といった掟がありました。
ミゲルは祖先のママ・イメルダに会い、許しを得ようとします。
イメルダは「2度と音楽をしない」という約束を守れるならと条件を出しました。
音楽家になる夢を追いかけて家族を捨てた夫を許せなかったイメルダ。
以降ずっと家族に音楽を禁じてきました。
音楽が大好きで自作のギターを作りこっそり楽しんでいたミゲルにはこれを受け入れる事はできません。
かわりに許しをくれそうな祖先・伝説の歌手デラクルスに会いに行くことを決めます。
「死者の日」に家の祭壇に飾られた写真に写っていたギターと、デラクルスの祭壇に飾られたギターが同じだったため、デラクルスこそが祖先(高祖父)に当たると思い込んでいたのです。
ミゲルはデラクルスの友人だと言い張るヘクターを怪しく思いながらも、協力を頼みます。
ミゲルが生者の国に戻る手助けをし、戻ったときに自分の写真を祭壇に飾って欲しいというヘクター。
家族が写真を飾ってくれないために、ずっと生者の国に行けず困っていたのです。
ヘクターは死者の国の「2度目の死」を恐れていました。
生者の国で誰も覚えてくれる人がいなくなると、死者の国からも消滅してしまうのです。
ズバリ、このヘクターの正体はミゲルの高祖父。ひいひいおじいちゃんでした。
デラクルスの功績はすべてヘクターのもの
サンタ・セシリア出身の国民的人気スターだったデラクルス。
音楽や映画で世界的な成功をおさめ、死後も死者の国では英雄的な扱いを受けています。
会いに行くには音楽コンテストで優勝し豪邸に招かれる必要がありました。
ミゲルは見事にコンテストで歌を披露し大喝采を浴びますが、追いかけてきたイメルダから逃げる途中でヘクターと喧嘩してしまいます。
別行動をすることになり、なんとかデラクルスと出会う事ができました。
そこにヘクターが現れます。
二人はかつて、本当に友人同士で共に音楽をしながら旅をしていました。
娘が恋しくなって旅をやめると言い出したヘクターを毒殺したデラクルスは、ヘクターのギターや娘のために書かれた「リメンバー・ミー」を自分のものとして活動し成功をおさめたのでした。
ミゲルに真実を知られてしまったデラクルスは、ミゲルが持っていたヘクターの写真を奪い、二人を地下洞窟に落とし抹殺を試みます。
なぜヘクターが高祖父だとわかったのか
地下洞窟に落とされた二人は絶望します。
生者が死者の国で日の出を迎えると帰れなくなるためです。
ヘクターは覚えていてくれる人がいないためか、消えかかっていました。
大ピンチです。
ヘクターは娘を思い、「オレのココ……」とつぶやきます。
ココの名前を聞いて、ミゲルはハッとしました。
写真に写っているまだ幼いココを見せ、自分のひいおばあさんだと告げます。
ヘクターが家族を捨てたわけではなかったことがわかり、イメルダや一族は和解します。
地下洞窟から助け出され、デラクルスに復讐を果たした頃、ヘクターには2度目の死が訪れようとしていました。
ココがヘクターを忘れかけていたのです。
ミゲルは許しを得て無事に生者の国に戻りました。
ヘクターが消えない理由
一番印象に残った映画だからねぇ…#お前らガチ泣きしたシーン晒せよ#リメンバーミー pic.twitter.com/9P4IBk9t91
— エキサイティング・エキネコ (@Excitingsandcat) February 11, 2020
生者の国へと戻ったミゲルは、ヘクターの2度目の死を止めるためにココのもとへ急ぎます。
ココにヘクターを思い出してもらうために、思い出の曲「リメンバー・ミー」を弾き語りしました。
歌を聞き、父のことを思い出したココは引き出しに大切にしまっていた家族写真の一部を取り出します。
それはヘクターの持っていた写真から破り取られたものでした。
高齢で忘れかけていた記憶を、思い出の歌が蘇らせてくれたのです。
このシーンはとても感動的で涙を誘います。
「忘れないで」「思い出して」というメッセージがミゲルの伸びやかな声でストレートに伝わってきます。
見る人もココに想いが伝わったことに安堵するような見逃せない場面です。
翌年の死者の日。
祭壇にはヘクター、イメルダ、ココが写った家族写真が飾られます(テープで補修されています)。
そこに新たにココの写真が並び、亡くなってしまったことがわかります。
ヘクターを覚えていた最後の一人が亡くなったため、ヘクターは2度目の死を迎えるはずでした。
ところがなぜか、消えません。
ココが死者の国で長年離れ離れだった両親と再会を果たす微笑ましい映像が流れます。
語り継がれる思い出
生きている人間の記憶に残っていることが死後の世界で消えない条件でした。
ヘクターを知っているココが亡くなったのなら、ヘクターも消えるはずなのです。
ではなぜ消えなかったのか?
それはミゲルやココ(生前)が思い出を語り継いだからではないでしょうか。
イメルダにより音楽が禁止され、ヘクターのことも語り継がれることはなかった一家。
死者の国でヘクターに出会ったミゲルが彼との思い出を語ったり、父の思い出をココが家族に伝えることで、家族みんながヘクターを「知る」ことになったのです。
破られていた写真も戻り、ヘクターは祖先として思い出される存在に戻ったのですね。
ヘクターの最後
ここで忘れてやる(リメンバー・ミーとは正反対の言葉のForget you)を持ってくるのいいよね。デラクルスの2度目の死 #リメンバーミー
— もちわらび (@mothi_warabi) February 21, 2020
ココは父から送られた手紙や楽譜を大事に隠して保管していました。
デラクルスが発表した曲がヘクターのものであることがわかり、家族だけでなく街の人々の記憶にもヘクターが刻まれました。
「リメンバー・ミー」をはじめとする楽曲が歌い継がれる限り、きっとヘクターは消えることなく、失われた家族との時間を取り戻すことでしょう。
反対にデラクルスは友人を殺し楽曲や功績を奪ったひどいやつとして、英雄から一転非難されます。
祀られていた霊廟には「忘れてやる!」と落書きされます。
忘れ去られることで2度目の死が訪れる日も遠くはないでしょう。
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まとめ
ヘクターの正体や消えない理由をまとめました。
ミゲルの祖先であり、妻イメルダとのすれ違いやデラクルスの悪行により、2度目の死というピンチが訪れると事でしたが、思い出の歌が救ってくれました。
人が亡くなるのは悲しいことです。
しかし生きている人が思い出を語り覚えている限り、ずっと生きているのだと希望が持てる作品です。
家族の尊さや、絆を描く「リメンバー・ミー」。大切な家族との思い出を胸にご覧になってくださいね。
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