ミラベルと魔法だらけの家の舞台や元ネタは?ミラベルのモデルや名前の意味についても

ミラベルと魔法だらけの家」は2021年11月26日に公開されたディズニーが誇るミュージカル映画です。

リズミカルな音楽と圧巻の映像で魅せるファンタジー作品で、とある南米の国が舞台となっています。

ミラベルと魔法だらけの家の舞台となっている国やミラベルの元ネタをまとめました。

ミラベルという日本では馴染みのない名前の意味も調べてみましたよ。

目次

ミラベルと魔法だらけの家の舞台や元ネタは?

「ミラベルと魔法だらけの家」は南米コロンビアが舞台です。

コロンビアの奥地に住むマドリガル家は、魔法の家に住んでいます。

この家は魔法のギフトを子どもたちに授け、家族はみなそれぞれに魔法を使い生活していました。

ただひとり、主人公のミラベルを除いて……。

コロンビアってどんな国?

コロンビアは正式にはコロンビア共和国といいます。

南アメリカ大陸の北西部に位置し、ヨーロッパの入植地やアフリカ人の奴隷の流入があり、多様な民族、文化が混在している国です。

なんとなく、危ない国というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

内戦や政治腐敗により一時は「世界で最も危険な国」とも言われていました。

2017年8月16日にファン・マヌエル・サントス大統領が50年にわたる内戦の完全な終結を宣言し、現在は治安が改善しています。

「ミラベルと魔法だらけの家」では日本の多くの人にとって馴染みのないコロンビアが舞台ですが、南米特有のカラフルな色彩やリズミカルな音楽は心を踊らせるものがありますね。

製作陣は日本の約3倍もある広いコロンビア国土をリサーチし、その特有な文化を映画に反映しています。

コロンビアは赤道地帯に位置し、四季の変化はありませんが地形の影響で熱帯雨林気候や氷雪気候までさまざまな気候が存在します。

コロンビアを旅するのは季節を旅すること」とも言われるそうですよ。

監督のひとりであるハワード・ブッシュはリサーチ旅行について

「まさにサプライズの連続でした。どの町も、どの土地も、大いに違っていて驚くほどに美しいのです。あのコロンビア訪問、そしてそこで出会った多くの人々から歓迎を受ける機会を得られたことは、まさに貴重な体験でしたし、このストーリーにものすごいインスピレーションをもたらしました」

話しています

旅で出会ったコロンビアの文化が映画に反映されており、リアルさが伝わってきます。

コロンビアの特産品

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コロンビアは切り花の出荷量が世界2位で、カーネーションは世界1位の輸出量。

一年中安定した気候であること、日中の気温の変化が大きいことで美しい花を栽培できるんだそうです。

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コロンビアといえばコーヒーを連想する方も多いでしょう。

国土が南北に広がり、標高の差が大きいコロンビアでは年間を通してコーヒーの収穫が可能となっています。

コロンビアのコーヒー産業は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

山岳地帯の難しい土地でコーヒーを育てあげ、100年以上たっても継続的に生産されているという点をユネスコが評価しました。

2011年「コロンビアのコーヒー産地の文化的景観」として世界遺産に登録されたのです。

それだけコーヒー産業がコロンビアの人々にとって欠かせないものであり、文化そのものであるという証拠なのでしょう。

 

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コロンビアの伝統的なファッションでは、女性はLa Pollera Coloraを着用します。

これは「鮮やかな色のスカート」という意味の言葉です。

鮮やかな色のスカートと肩をむき出しにする丸首のブラウスが特徴です。

ミラベルが着用しているのはTraje típico de Vélezで、サンタンデール県ベレスという街の伝統的な民族衣装です。

フリルやレース、繊細な刺繍があしらわれた民族衣装は、この映画でも忠実に再現されています。

ふわっと揺れ、広がるスカートの動きの美しさもお見逃し無く!

また、ミラベルの持っているショルダーバックはWayuuという先住民族のバッグでお土産としても人気の品なんだそうですよ。

 

ミラベルのモデル

ミラベルにモデルがいるということは公式には発表されていませんが、2019年にある1人の少女がディズニーのCEOに手紙を書いたことがひとつのきっかけではないかとされています。

手紙を書いたのは9歳のローリという少女です。

その内容は、

「眼鏡のディズニープリンセスを作ってくれませんか?」BBC Newsroundより

というもの。

ディズニーファンである彼女は眼鏡を掛けて生活しています。

しかしこれまでのディズニープリンセスは眼鏡をしておらず自分を投影できるキャラクターがいないことを残念に思っていました。

眼鏡のキャラクターはオタク要素など、主役ではなく「モブ」扱いという先入観にも不満をもっていました。

その切なる願いが届いたのか、ディズニーのヒロインとしてははじめての眼鏡キャラとなったのがミラベルです。

ミラベルの名前の意味

主人公ミラベルの名前の意味について調べてみました。

ミラベルはMirabelleと表記します。

意味はラテン語で「素敵な、素晴らしい」という意味で同系のものとしてミラベラ(Mirabella)やマラベル(Marabel)といった名前があり、欧米ではポピュラーな女性名です。

また、フランスやスペイン、カナダの地名にもなっています。

「ミラベル」の語源はラテン語の形容詞 mīrābilis

素晴らしい、ワンダフルな、独特の、奇妙な、奇跡的なといった意味合いです。

魔法のギフトを授かり、全員が魔法を使えるマドリガル家で唯一ギフトを授からなかったミラベルが「素晴らしい、奇跡の」という意味の名前というのは、なんだか違和感があるように思います。

映画のなかでギフトは「マドリガル家の家族の誇り」と表現されます。

それを持っていないミラベルは家族から除け者扱いなのに「素晴らしい」というのは皮肉にも聞こえてしまいますね。

しかし結果的に家族崩壊の危機から一家を救ったのはミラベルでした。

ラストでは祖母アルマの「ミラベルこそギフト」というセリフがあります。

家族の危機を救う力を持っているミラベルは「すばらしい」「マドリガル家の誇り」と認められたのです。

制作陣がどのような意図で名付けたのかを調べてみたところ、当初主人公はミラベルではなく「マリアナ(Mariana)」という名前だったそう。

つまり、「ミラベル」という名前の意味はシナリオの根幹には関わっていない…ということなのでしょうか。

しかし、映画を見た人にとってはマドリガル家を救ったミラベルに「素晴らしい」という名前がついているのは納得です。

他の家族は、危機を目の前にしても行動には移せませんでした。

ミラベルがいなければマドリガル家は崩壊していたでしょう。

 

まとめ

「ミラベルと魔法だらけの家」の舞台となった国や元ネタをまとめました。

映画の舞台となったコロンビアの文化に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。

映画をご覧になる際は、徹底的なリサーチによりリアルに表現されたコロンビアの文化についても注目してみてくださいね。

 

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