麒麟がくる(大河ドラマ2020)24話の感想ネタバレ考察!将軍の器について

麒麟がくる24話は「将軍の器」ですね。

ついに義輝の暗殺、義昭(覚慶)は将軍として認められるのか。

今まで堅実で冷静であった光秀も、今回の事件でいつもと違う「憤る姿」を見せてくれそうです

義輝の暗殺計画を裏で取り締まっていた久秀と光秀のやりとりも注目です。

そんな24話を見ていきましょう。

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目次

麒麟がくる(大河ドラマ2020)24話・将軍の器のあらすじ

ついに永禄の変。

将軍義輝が久秀の息子である三好義継、三好三人衆が引き連れた軍によって暗殺されてしまいます。

さらに義輝の母や末弟までも暗殺され、京はさらに騒つき始めてしまうのです。

義輝暗殺後、将軍の座が空いた京では、覚慶擁立派と義栄擁立派の二分化し、細川藤孝と松永久秀は覚慶を大和から脱出させ、甲賀に逃げます。

その頃、義輝が暗殺されたと知った光秀は激しく憤り、越前の義景から許可をもらい松永久秀のいる大和へ向かいます。

久秀は息子がしでかしたことは、本当に申し訳なかったと謝罪しますが、光秀の怒りは収まりません。

久秀は自分のしでかしたことを責めなければならないと、手元にあった銃を自分の額に向け、それを光秀に渡し「撃て」と言います。

光秀はもちろん撃てるはずもなく、銃をゆっくりとおろし、久秀は「このままでは幕府が滅びてしまうのだ」と光秀に新しく将軍を立てる必要性を訴えます。

そして久秀は覚慶の存在を知っているか光秀に尋ねたのでした。

久秀は実は義景から手紙を預かっていると言い、その手紙には義景から義昭が将軍の器なら、越前で引き取っても良いとし、将軍の器かどうか光秀に見極めてほしいと書いていたのでした。

その手紙を読み、少し正気を取り戻した光秀が大和から出ようとした時でした。

細川藤孝と三淵藤英が言い合いをしており、そこに覚慶がいました。

それが光秀と覚慶の最初の対面でした。

覚慶は光秀を見て「兄のような器は私にない、人を殺すと聞いただけで恐ろしい」と館へ戻ってしまいます。

不安になりつつも、もう覚慶以外に将軍にふさわしい者はいない、と藤孝と藤英は判断し、光秀に義昭がふさわしい器かしっかり見極めてほしいと心から頼むのです。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)24話のネタバレ考察!

ここからは麒麟がくる24話・将軍の器のネタバレ考察していきます。

将軍・足利義輝の最後

前回は義輝が古今和歌集の和歌を歌ったたり、夢での出来事や信長が上洛出来なかったことから、「夏は終わった」と自分の最期を悟っていました

義輝が暗殺されてしまった事件は、「永禄の変(1565年)」です。

諸説ありますが、三好義継や三好三人衆が清水寺を参拝するという名目で1万の兵を引き連れて、二条御所に侵入しました。

松永久秀も三好たちといた説もありますが、おそらくドラマでは久秀は向かっていないことになっているでしょう

逃げ場のなくなった義輝ですが、塚原卜伝に師事していたこともあり、その剣術から剣豪と呼ばれていた話は有名です。

義輝はその剣術で畳に幾つもの剣を刺し、敵を切って血がついて切れが悪くなると、刺していた剣を次々と抜き、再び敵に立ち向かったと言われています。

23話でも、悲劇の将軍の有様を中心に描かれていた義輝ですが、最後の最後は「力強さ」を見せてくれると私は期待しております。

予告編でも障子を囲み、槍で突き刺される義輝でしたが、その「突き刺される直前の闘志」がとても見所になると思います。

また義輝は生まれてから上洛出来ず、将軍でありながらとても将軍らしくない扱いや生き様を送ってきました。

そんな彼の「悔しさ」「過去の記憶」が蘇り、回想として流れたら歴史好きとしてはグッとくるような気がしています

松永久秀に食いかかる十兵衛

光秀(十兵衛)は義輝の暗殺後、大和へ向かい久秀に「なぜ暗殺したのか」を問いただします。

実は永禄の変では久秀が三好たちと義輝を暗殺した、という説もあるのですが、今回は「久秀が気づいた時には、息子の義継が計画を実行してしまった」という流れになっています

松永久秀は「戦国1のダークヒーロとまで呼ばれることが多いですが、ドラマではそのダーク感より幕府再興をはかる彼の姿が描かれていくでしょう。

この描き方はとても重要で、そもそも今回のドラマ自体「もう一つの真実を描くこと」を重視してるような気がしていて、久秀の描き方もその傾向が強そうです

また、この大和シーンでは、光秀が「憤る姿」をしっかり見ることができるでしょう。

冷静で堅実な光秀が、義輝の死という予想外の事件によって、本能寺の変を匂わせるような感情の急変を見せてくれる?かもしれません

光秀は冷静に見えて、情深い人間とも言われることが多い人物です。その情深さや感情に動かされる光秀の言葉や表情は、確実に24話の見所になり、今後の信長との関係を動かす「伏線」になるのかもしれませんね。

十兵衛の足利義昭の将軍の器かどうかの見極めは?

義景から、義昭が将軍の器か見極めてほしいと頼まれた光秀。

義昭は、元々後継者争いを避けるべく僧侶になった人物で、僧侶として生涯を終えるつもりでした

そこで義輝の死からいきなり「将軍になってほしい」と頼まれるわけで、この時代の将軍という存在自体とても不安定な存在であり、序盤は「将軍の器ではない」と自信なさげな義昭の葛藤が描かれることでしょう

しかし23話での駒と義昭のやりとりでも「麒麟が来る世であってほしい」と意志を語っていたので、光秀と意見が一致でき、そこからお互いの信頼が生まれて来るのではないでしょうか。

光秀が慕っていた斎藤道三は息子の高政に負けると分かっている中で、正面から立ち向かい亡くなり、足利義輝も同じく亡くなってしまいました。

対し光秀自身、明知城から逃げ延びて今生きていますので、生き延びる執着心にはどこか共感できるところもあるのではないでしょうか。

生きてこそ何かが始まる、そんな思いを義昭も光秀も持っているはずです

義昭はこれから信長にとっても重要な人物になりますので、優しい心の僧侶から「将軍への変化」として、今回の光秀と義昭の出会いはとても楽しみです。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)24話の感想ネタバレ

ついに「永禄の変」により、三好義継らの軍が京都二条御所に襲撃。

将軍義輝は御所で悟るかのように剣術で対抗しますが、周りに取り囲まれそのまま槍で突き刺されて亡くなってしまします。

その後、光秀は越前で義輝の死を唐突に「三好の軍勢が御所に押し入った」という事実を耳にし、今まで見せたことのない形相を見せます。

その頃、松永久秀にも義輝の討ち死にの情報が入り、細川藤孝らとともに、松永久秀は「覚慶」の護衛に入り、幽閉されていた覚慶に将軍になるように進言します。

そして覚慶は一乗院から脱出を図り、細川藤孝らと甲賀へ逃げます。

 

明智光秀は朝倉家の家臣、山崎に大和の多聞山城の久秀に会いに行きたいと頼み、許可をもらい、久秀のもとへ向かいます。

多聞山城に光秀が到着し、久秀も光秀が来ることを見通して、息子のしでかしたことを詫び、手元にあった銃に火薬をつけ、光秀に持たせたまま銃先を自分の額に向け、「これで私を撃て」と命じます。

光秀は銃をひき唸り声をあげますが、ぎりぎりのところで違う方向に銃を向けて発砲し、久秀は光秀に「幕府あっての我らだ」と伝えます。

光秀は久秀らしくない発言に驚く中、久秀は義景から書状を預かっていて、覚慶を次期将軍にふさわしいかその目で判断してほしい、そして自分に伝えて欲しいと久秀に書いていたのでした。

 

一方、駒の丸薬は次々と注文が入り、伊呂波太夫はより働く人を増やして、生産率を高める提案をします。

そんな駒や太夫のもとに関白の近衛前久がやってきます。

前久は太夫に、三好らから次の将軍を「義栄」とするように根回しされていて、この意向に背くのであれば命を落とすと脅されているが、血筋としては覚慶の方が将軍にふさわしく、どうすればいいか迷っていると大夫に相談します。

そんな質問に太夫は、私たちもあなたも武士でなく、武士以外からしたら武士の争いなどくだらなく、いっそのこと争いあって武士が命を落とせばこの世は平和だとはっきり言い、前久も自分の意向が固まり、次の将軍に「義栄」を指名し、命を優先します。

 

光秀は甲賀へたどり着き、脱走しようとして怪我を負った覚慶と初めて対面します。

覚慶は自分は死にたくないその一心でここまで来たが、死にたくないという気持ちだけでは済まされないことに気づき始めたと語り、「こんな私に将軍が務まると思うか」と光秀に率直に尋ねます。

光秀もあまりに唐突で言葉が出ず、近くにいた藤孝が覚慶しかいないと訴えます。

その晩、光秀と藤孝・藤英は互いに酒を交わし、藤孝らは義景様にも覚慶に協力し義景とともに上洛して欲しいと伝え頭を深く下げます。

越前に帰った光秀は、早速将軍のもとを訪れ、義景は覚慶は将軍の器としてひさわしいかと尋ねると、光秀は「あの方は将軍の器としてふさわしくありません」ときっぱり、断言します。

義景は驚き、24話は終了したのでした。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)24話の考察

足利義輝の戦い方

まず自分が印象的だったのは義輝の戦い方でした。

「畳に剣を刺し、戦う義輝」という有名な話をもとに、畳に剣を刺し次々敵を伐採するかと思いきや、その描かれ方ではなく、普通に戦ってましたね。

今回驚いたのは義輝の戦う中での「剣」の流れです。

最初は剣→途中から二刀流→剣と薙刀→最後はおそらく薙刀という風に、使っていた剣が段々と変わっていました。

それだけ敵を次々と倒していたことを剣が証明し、剣を使い果たして薙刀にたどり着くまで、最後の最後まで彼は全力で幕府のために戦って亡くなりました。

なので尚更、義昭の「死にとうない」という発言と真逆であった義輝の剣聖としての戦いっぷりは今後の展開に大きく伏線となっていたと思います

明智光秀は憤り…

光秀は「義輝の死」の知らせを聞いてから、「何故じゃ…何故じゃああ!」と今までにないほどの逆鱗を見せていましたね。

そして久秀のもとを訪れ、久秀が火薬を入れた銃を自らの額に当て、「これでわしを撃て」と銃を光秀に渡します。

自分は100%打たずに置くのかなと思ったのですが、光秀は打ちましたね。

あれは「ぎりぎりまで打つべきかどうか考えていた」ということを表現していたのかなと思います。

光秀は後に信長が感情的な判断をしても、堅実で理にかなった提案で評価され出世していく人物ですが、あそこで打ってしまうのは意外です。

光秀は感情が爆発すると、ぎりぎりまで悩むということが明らかになったような気もしますが、これが実は「麒麟がくる」のとてもとても大きな伏線になっているような気がします。

それこそ「本能寺の変」も、ぎりぎりまで悩む…姿が想像出来てしまいました。

今回のシーンはラストへの光秀を匂わせていたのかもしれません。

伊呂波太夫の存在がドラマのもう一つの視点に

伊呂波太夫が、関白の前久から相談を受けて、「次の神輿に誰を担ぐか、命がけでこだわっているのは“武士”だけ」と伝えました。

そしていっそのことお互い争いあって死んでしまえばいいと。

駒も太夫もオリジナルキャラクターですが、二人とも武士でない人物で、女性です。

これは戦う武士以外の世界戦でいう反対側にいるキャラクターから見たもう一つの戦国時代を伝えてくれる役割だと思うのですが、駒も平穏を望み、武士と関わりの多い太夫も戦争を望んでいません。

一体、何のために武士は争っているのかとどこか視聴者を冷静にさせてくれる、そこに製作者からの意図がありそうですね。

光秀と覚慶の対面。そして光秀の断言

光秀と覚慶がついに対面しましたが、あって早々覚慶は足を引きずり、しまいには自分に将軍が務まると思うかと、周りや光秀に問いかけていましたね。

光秀役の長谷川博己さん、本当に演技上手だなと思うのですが、今回セリフがあまりなかったのに表情で終始見せてくれていました。

藤孝らと酒を交わすシーンも絶妙な不穏感。

光秀は将軍という存在をとても讃えていると同時に、義輝と義昭の比較をどうしてもしてしまったのでしょう。

それが現れていたのが越前での朝倉氏の前での報告でしたが、義景はもうかくまう気満々だったのに「将軍の器ではありません」とはっきり言い、そこには光秀の素直さも感じれました。

光秀は「大きな国を作れ」と道三に言われ、やはり「どういう国にするべきか」を考え、その上で義昭がふさわしいのかを考えていたのだと思います。

将軍が「天下人」を目指す中で、光秀は「平穏な国」を目指し、どこか義景や信長とは視点が違うのですが、それが自分は光秀らしさとして今後もしっかり描かれていくと感じました

麒麟がくる(大河ドラマ2020)24話の感想

今回印象的だったのは視点でした。

伊呂波太夫から見た戦国時代や、光秀の将軍への捉え方がやはり武士としては珍しい「俯瞰的に国を見つめる姿勢」がとても感じられました

また近衛前久がとても追い詰められ、三好勢に振り回されている様子や久秀も「もう疲れた」と吐露するシーンがありましたが、戦う人の周りにいる「支える人の苦悩」をとても感じられる回でした。

また義昭が予想以上に優しいままというか…織田信長を追い詰める義昭に本当になれるのだろうかと見ている自分が心配になっていきました。

果たしてこれから義昭はどんな風に描かれていくのかとても楽しみです。

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まとめ

25話では明智光秀と足利義昭の関係性が変化していくのか…?

足利義昭はちゃんと「将軍」になれるのか…?

光秀が活躍するためにとても大事な礎的存在が、まず礎となる展開になることを期待し、次回を待ちましょう!

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