麒麟がくる(大河ドラマ2020)28話の感想ネタバレ考察!十兵衛は幕臣として活躍する?

27話で無事に上洛を果たした義昭・信長一行。

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28話から義昭が将軍としての地位を確立し、光秀は本格的に「幕府を立て直す」役割を担うようになります。

一方で信長の存在感もどんどん大きくなり、義昭と信長の両方で光秀は平和な世を作るために「戦う」ことになるのです。

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目次

麒麟がくる(大河ドラマ2020)28話新しき幕府のあらすじ


永禄11年9月、義昭・織田一行は宗久との約束通り、鎧兜を脱いで無事に上洛を果たします。

織田軍の勢いを恐れた三好勢は、一旦京から離れ、信長たちの様子を伺うのでした。

同じ頃、第14代将軍・足利義栄は摂津で病疫し、将軍に就くことが困難になり、義昭が将軍になることが確実となります。

その後信長軍は三好勢のいる摂津に攻め込み、幾内を一掃し次々と支配下を拡大しながら、義昭とともに芥川城に入城。

芥川城では敗れた三好勢らも集まり、今後の三好勢の扱い方についての話し合いが行われます。

その話し合いの中でも、一番意見が割れたのが「松永久秀の処分」についてでした。

信長一行は「許すべき」という結論にいたりますが、足利義昭一行は永禄の変によって久秀への不信感が募ったままです。

三淵ははっきりと、義輝様の闇討ちに加担している久秀を許すべきではないと意見します。

そんな意見がある中、義昭は上洛を導いてくれら恩義のある信長が許すなら、許しても構わないと一行を納得させます。

 

光秀はそんな義昭に感動した後、城の廊下で光秀は久秀とすれ違います。

信長に祝いの土産を差し出し、なんとかその場をおさめられた久秀は、とても上機嫌でした。

そして久秀は光秀に耳打ちし、朝倉義景が三好らや六角と手を組み、信長を攻める計画を立てていると伝えます。

10月に入ると、義昭は正式に15代将軍に任命され、それを見送った信長は万が一に備え急いで岐阜城に戻ります。

光秀は義昭の側に仕え、幕府を立て直そうと志すのでした。

しかし永禄12年の正月、義昭一行がいた本圀寺に突如三好の軍が攻め込んできます。

時期が悪く、その頃藤孝らは摂津へ、信長らはまだ岐阜に戻っていました。

完全に隙をつかれた光秀らですが、義昭を守るべく義昭を地下に避難させ、光秀は堅い守りで三好勢を苦戦させます。

三好勢が一旦攻めるのをやめた頃、藤孝一行が駆けつけるとの知らせが入り、三好勢は撤退。

 

駒や東庵が光秀を心配する中、戦が落ち着いたとの知らせが入り、無事だった光秀を見てほっとします。

そして本堂に駆けつけ手当をする駒は、義昭(覚慶)と再会を果たします。

翌日、光秀のもとに藤孝が訪れ、非常に険しい表情で「なぜ誰一人、今回の襲撃に気づけなかったのか」と藤孝は光秀に話します。

幕府の役人も、三好らも領地の横領を行なっており、光秀はその訴状を藤孝が来る前、丁度眺めて疑問を抱いていました。

「誰かこの(幕府)中に、三好と手を組んでいるものがいるのでは」

藤孝と光秀は、そう疑い始めます。

本圀寺の変から5日後、信長と家臣らはものすごい勢いで上洛し、義輝の時代から執務をしきり、今は政所を任されている摂津晴門に対し怒ります。

なぜすぐに報告をしなかったのかと怒る信長は、以後信長の名代を将軍の御座所にし、2月で城を落城するように命じます。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)28話新しき幕府のネタバレ考察

十兵衛は織田信長の家臣でなく幕臣として働く


前回、信長から家臣にならないか?と誘われる光秀でしたが、義昭に仕えると誘いを断りました。

28話でも信長のもとでなく、義昭とともに京で幕臣として活躍します。

2014年から2017年に新たな史料が見つかったことで、光秀の本能寺の変が「幕府再興説」であることが有力になっており、麒麟が来るのドラマの流れとしても、光秀がいかに幕府に忠実であり続けたかを描きたいのかもしれませんね。

また藤孝は、旧領地である青龍城を岩成氏から奪う際に、信長からの兵は断るが、光秀からの兵は受け入れた話など、史料から見られる「光秀と藤孝の関係」は非常に深く繋がっていたことが分かります。

義昭を上洛させる動きとしても、光秀が藤孝に信長での上洛を進め、やりとりが多かったという記録も残されています。

光秀は史料からも、意見があった藤孝との関係は良好だったのでしょう。

今後、そんな藤孝との関係性の深まりによって、光秀の中で「幕府再興への思い」が熱くなっていくのかもしれません。

松永久秀の処分


今回久秀は大和で三好と戦い、信長側についたということで許しをもらったと思われます。

久秀は誰よりも早く城に「天守」を取り入れた人物であり、信長の築いた安土城は「天守閣」が見事であると有名ですが、久秀の影響を受けているのではないかと言われております。

また、茶器にも精通していた久秀は信長に名物茶器「九十九髪茄子」を献上しています。

信長に許された久秀は、その後奪われた大和を三好勢から奪還し、再び権力を立て直すことが出来るのです。

久秀と信長は非常に不思議な関係にあり、信長は2回も裏切りますが、信長は「まあまあ」と久秀の命を奪うことはせず見逃します。

信長は非常に久秀の芸術的センスや戦力を買っていたと思われますが、久秀はかつて三好に大和を追い出され「強い者に従うしかない状況」だったからこそ、信長に仕える決意をしたのでしょう。

そんな信長と久秀の今後の関係性、非常に楽しみです。

摂津晴門はどんな人物

摂津晴門は、もともと政所(幕府の財政と領地の訴訟を司る機関)を代々世襲してた伊勢家の伊勢卓考に変わって、任命された人物です。

なので、幕府にとっては新しい流れをつくる上での摂津起用だったはずですが、今回麒麟が来るでは、あまりその流れは描かれず、むしろ「幕府を新しくするために邪魔な人物」として描かれていくような気がしています。

大河ドラマにこの人物が出ること自体珍しい(というか初めて)ので、おそらく「歴史上の新たな説に重要な人物」なのかもしれません。

上洛後に義昭から政所を任され、3年ほどで再び伊勢卓興が政所執事に就任しているため、何か晴門と義昭・信長一行との問題があったと思われますが、何が問題で摂津が役職を外されたのかが描かれるでしょう。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)28話のネタバレ

永禄11年9月、足利義昭が織田信長とともに、上洛を果たします。

京を支配していた三好勢は、織田軍の勢いに押され退却。

同じ頃摂津の富田で14代将軍の足利義栄が病死します。

信長は摂津に攻め込み、三好勢に勝利すると、摂津の芥川城にいる義昭や信長のもとに、多くの献上品が集まります。

そんな芥川城の廊下で、久秀と光秀は再会。

久秀は信長に面会したい意を光秀に伝えますが、光秀は、信長らが三好側に味方した者たちの評定を行なっていると答え、険しい表情をします。

その表情に気づいた久秀は、自分も詮議されているのかと光秀に尋ねますが、光秀は大和で久秀が奮闘してくれたことを、信長は非常に評価していると伝え、その場を立ち去ります。

 

光秀が戻ると久秀の処遇について、義昭一行と織田一行で意見が対立している最中でした。

信長側の柴田勝家らは、池田城主や伊丹城主の最後まで逆らった者たちを許したのに、大和で三好勢と奮闘してくれていた久秀を許さないのは筋が通らないと訴えます。

義昭側の三淵は、今後幕府を担うべき存在かを話し合っていて、義輝の闇討ちに加担した可能性がある久秀を、安易に受け入れていいのかと強く訴えます。

そして信長・義昭も緊迫し何も言えない状況下、三淵が立ち上がった瞬間に、光秀が戻ってきます。

義昭は重い空気の中で両側の様子を伺い、今回上洛を果たせたのも、芥川城を抑えたのも、信長の力であり「兄とも、父とも思うておる」と感謝を述べ、そんな信長が許すなら、久秀を許してもよいのではと三淵らに提案。

三淵らも義昭の提案であれば、と久秀の処遇を受け止め、続けて義昭はその場に摂津晴門を呼び、引き続き幕府の政所を晴門に任せてもいいかと信長に尋ねます。

信長はそれを受け入れ、幕府の立て直しが本格的に始まるのでした。

 

その後、光秀は藤孝と廊下で会い、山城の国の城主となった藤孝に祝いの言葉を述べた後、義輝を守れなかった顔ぶれを固める摂津晴門に、幕府の実務を任せていいものか、と藤孝は言います。

光秀もそ同じく懸念を抱いており、藤孝は三淵や一色らはそこに手をつける気がなく、藤孝と光秀は「幕府を新しく立て直す」という方向性で意見が一致。

さらに光秀は、廊下で久秀と出くわすとすぐ、信長と無事に面会し「九十九髪茄子」を献上したと話し、続けて久秀は、越前の朝倉義景が三好・六角を手を結び、織田に狙いをつけている噂がある、と光秀に伝え、筒井順慶との戦いが控えているとその場を去るのです。

京の内裏では、義昭が正式に第15代将軍の地位を与えられ、信長はそれを見送ると、一部の家臣を京に残し、慌てて美濃へ戻ります。

 

永禄12年の正月、本圀寺の将軍御座所にいた光秀ですが、馬の鳴き声や大きな足音がどんどんと近づいて来るのを感じます。

慌てて外へ出ると、三好の軍勢の旗が見え、襲撃だと気づき、義昭を地下へ避難させます。

襲撃から避難する中で、光秀と義昭は「かつての美しき京」について話し合うのでした。

その頃、東庵が戦についての情報を聞きつけ、駒にそれを伝えます。

攻めあぐねていた三好勢は、足利の大軍が畿内に攻めてきているとの知らせが入り、二日間の攻防の末、三好勢は形勢不利と見て退却。

 

本圀寺での戦が終わったと聞き、慌てて駆けつける駒と東庵は、光秀のもとへ。

駒が光秀に「よくご無事で」と声をかけると、光秀は「案ずるな、わしは負けん」と奉公衆として成長し、勇ましい姿を見せます。

駒が治療にあたり廊下で湯を運ぶ際、義昭が駒に気づき、二人は再会を果たします。

その後駒から、義昭が駒のことを覚えていたという話を聞き驚く太夫。

騒ぎが収まったら駒に使いをよこすので遊びに来たらいい、と義昭が言っていたという話を聞くと、太夫は近衛前久のことで義昭と自分を引き合わせてほしい、と頼みますが、話を側から聞いていた東庵は、直接引き合わせるより、まず光秀に相談してみたらどうかと提案します。

部屋で幕府のある書類を眺めている光秀のもとに、藤孝が訪れます。

藤孝は「どうにも解せぬ」と、本圀寺がいきなり襲撃されたことに疑問を抱いており、光秀も持っていた書類を藤孝に渡します。

そこには、幕府内の役人が不正に寺や公家たちの領地を横取りし、長年訴えられていたことが記されていました。

光秀は三好らも同様に訴えられていることに気づき、幕府内の者が繋がり、「横領」を行なっていた可能性が高いと告げ、藤孝も幕府内に「三好に戻って来てもらいたい一味」がいるのではと勘ぐります。

 

本圀寺の変から数日後、信長は京へ慌てて駆けつけ、摂津が本圀寺襲撃の知らせをよこさなかった事実について激怒。

信長は今後京に自分の名代を置き、将軍家の御座所として、およそふた月で「新たな城」を築城するように、晴門に命じたのでした。

「やれるな」と言う信長に対し、晴門は無理だと伝えますが、再び信長は強く念を押し、幕府の命令で近隣諸国から大工や材木、石を借り集めるように命じます。

二条城の普請場では新たな城の築城を、大勢の大工や鍛治職人らが集まり行われていました。

大工らを手伝う光秀は、石仏が運ばれ資材として使われていることに気づき、その石仏を怪訝な表情で見つめます。

そんな中、様子を見に来た信長が、光秀を見つけ近づき、将軍という名の影響力についてしみじみと語り、信長は義昭が摂津らに操られないか不安だと伝え、光秀らにしっかり護るように言います。

また信長は足元にある石仏を見つけると、子供の頃に石仏をひっくり返し、母親に体操叱られ、「仏様のバチが当たる」と言われたが、そのバチは起こらなかった、と小馬鹿にした笑みを浮かべ、石仏の顔を何回も強く叩きます。

信長は「越前の朝倉を討つ」と光秀に伝えます。

そんな話が終わる頃、義昭が信長を見つけ、嬉しそうに駆け寄って来るのでした。

義昭が信長の手を両手に掴み、笑い合うその両者の姿を見た光秀は、その後じっと石仏の顔を見つめます。

そして摂津晴門は、役人たちと恨みから「信長への逆襲」を企て始めていました。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)28話新しき幕府の考察

藤孝と勝竜寺城

今回は光秀が奉公衆として活躍し始めると同時に、藤孝との関係も非常に深くなっていきましたね。

そもそも三淵らは摂津晴門を疑おうとしない中で、光秀と藤孝が疑い、改めようとして行くので、実質幕府を立て直す人物として、二人が協力していくようになっています。

また藤孝が城主となった「勝竜寺城」は、藤孝の息子忠興と、光秀の娘の玉が結婚し、玉ことガラシャの嫁ぎ先となっています。

本能寺の変直後で、明智勢の支配下になったり、光秀が山崎の戦いで破れた直後にも立ち寄ったと言われる城で、今後またこの城がドラマに登場する可能性が高いと思われます。

松永久秀と筒井順慶

久秀自身1000貫と述べていた「天下三茄子」とも言われている「九十九髪茄子」を信長に献上した後、光秀に会った最後の去り際に、「筒井順慶と戦ってくる」と言っていました。

実はこの筒井順慶が、超重要人物です。

東大寺の大仏殿が焼け、大仏の頭が落ちたという事件も、久秀と順慶の戦いによって起こったとされ、久秀にとって順慶は「長年の宿敵」だったと言えます。

順慶は後に信長に仕え、信長と久秀が険悪になる頃に、多聞山城を攻め落とすなどして久秀を苦しめます。

さらに、光秀が順慶の信長臣従の斡旋を行うことで、順慶は光秀を「恩人」として扱うようになり、本能寺の変でも光秀が順慶に協力を求めることになるのです。(協力を求めるくらい信頼を置いてましたが、順慶は協力せず)

今後物語が展開していく上で重要な人物として描かれていくでしょう。

石仏を叩く信長を見つめる光秀

最後、ふた月で城を完成させる信長の発想は、天才肌ともとれますが、石仏を叩くという行為は、かつての時代を考えれば「異常」と言えます。

そもそも石仏を城に使う発想自体が異常ですが、ツイッターでは千田嘉博さんという城郭考古学者の方が、明智光秀も福知山城を築いて、その天守台石垣に石仏などを利用したとツイートされてましたので、信長からの影響は受けてそうですね。

また光秀が、石仏を叩く信長を、怪訝な表情で見つめていましたが、あれは完全に「険悪感が生まれた瞬間」であり、本能寺の伏線とも言えます。

おそらく章も新しくなっていますので、ここから光秀が信長に対して、「険悪する場面」や「どこか従いきれない場面」は多く見られると思います。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)28話新しき幕府の感想

今回は「幕府の内側」がどんどん見えて来て、そこに光秀や藤孝が疑い始め、ついに将軍の命を狙われかける事件に発展しました。

信長の「異常なやる気スイッチ」を押すきっかけになってしまい、どこかドキドキさせられましたね。

摂津晴門についてはやや謎が多いままでしたので、義輝の事件の時に晴門がどう関わっていたのか、何かやはり陰謀があったのか、などまだまだ解き明かされない事実が残っていそうです。

また村井貞勝や筒井順慶など、これから信長と深く関わる新たな重要人物も次々と出始め、今後どう光秀に絡んでくるのか気になりますね。

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まとめ

義昭はラストで、石仏が使われているのにも関わらず、見向きもせず信長の方ばかり見てぴょんぴょん飛び跳ねていました。

これがもしかしたら義昭の変化の始まりなのかもしれません…

信長と光秀の亀裂と、義昭の「心境変化」が見られたラストシーンから、29話はどう繋がっていくのか楽しみですね。

光秀の本当の戦いはここからです。

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