紅の豚のポルコの本名や身長・性格は?モデルや元ネタについて

紅の豚の主人公「ポルコ」が本名ではないのをご存知でしょうか?

また、明言はされていませんが、ポルコにはモデルがいると言われています。

一体どんな人物なのでしょうか?

今回は紅の豚の主人公「ポルコ」について考察していきます。

この記事ではポルコの本名や身長・性格からモデルや元ネタまでを紹介しています。

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目次

紅の豚のポルコの本名や身長・性格

ポルコの本名マルコ・パゴットといいます。

名前の由来はアニメ「名探偵ホームズ」のプロデューサー、 マルコ・パゴットさんだそうです

「名探偵ホームズ」はイタリアで放送されたアニメで、全26話のうち6話分の監督をなんと宮崎駿さんが担当しています。

「紅の豚」の劇中でマルコ・バゴットと呼ばれるシーンはなく、裏設定のようなものになっています。

わざわざ本名がマルコ・パゴットであるという設定を作ったのは、お世話になったプロデューサーさんへのちょっとしたサプライズプレゼントなのかなと思っています。

「紅の豚」の舞台はイタリアですしね。

普段呼ばれているポルコ・ロッソはあだ名で、イタリア語ポルコ「豚」という意味、ロッソ「赤い」という意味になっています。

つまりポルコ・ロッソは題名と同じ「紅の豚」を表しています。

 

身長については明言されていませんが、映画を見ていると周りのイタリア人と同じくらいの印象です。

1900年代のイタリア人男性の平均身長は161cmなのでそのくらいかなと思います。

ポルコは1893年生まれで、人間だった頃はイタリア軍のエースパイロットとして戦争に参加しています。

後に自らに魔法をかけて豚となり、アドリア海を飛び回る賞金稼ぎになります。

賞金稼ぎというと、生死の境目で激しい命のやり取りをし、己の強さだけを武器に生きているイメージがありますが、ポルコは自由気ままに生きる飛行機乗りで、人殺しはしません。

普段は隠れ家でシャンパンを傍らに置いて、ラジオを聴きながら一人でのんびりしています。

でも一人ぼっちという訳ではなく、飛行機工場では腕利きのお爺さんと飛行機のエンジンや機関銃について語り合い、ジーナの所に顔を出してたり、自分が行きたい所へ行って、そこには仲間がいて、なんだか楽しそうに暮らしているなと思います。

性格としては自信家の印象があります。

いつも大人の余裕を感じさせる佇まいで(フィオの前以外では)、豚であることにも誇りをもっています。

喧嘩をふっかけられたら、熱くなり殴り合う、男の泥臭さも持ち合わせています。

また、亡くなった昔の友人を大切に思うなど人情深い部分もあり、多様な面をもっているキャラクターになっています。

紅の豚のポルコが豚になった理由

「紅の豚」の作品中で豚になった理由は明言されていません。

分かっていることは、ポルコは自ら豚になったということです

人間である自分を捨て豚になることを選んだのは、エースパイロットとして戦争で戦っていた自分を捨て、戦争に生きる道を捨てたということだと思います

なぜ数ある動物の中から豚を選んだのかは、想像するに、犬のように誰かに従順になるわけでもなく、猫のように自分勝手に生きる訳でもなく、オオカミのように強くて群れない訳でもない、次の人生の生き方を豚という動物に投影したのではないかと思います。

普段は無愛想で人を寄せ付けないイメージのあるポルコですが、事あるごとに人に囲まれ、昔馴染みの友人たちには深く愛されています。

これは豚という一見醜い生き物が、どこか憎めない愛らしさを持っていることと関係しているのではないかと思います。

紅の豚のポルコのモデルや元ネタ

ポルコモデルには様々な意見があります。

一つの意見としては、宮崎駿監督自身がモデルというものがあります。

宮崎駿監督は幼少期から、飛行機に乗って空を飛ぶことを夢に抱いており、その夢を実現させた理想的な生き方がポルコなのかもしれません。

また、ポルコはファシストの党員だったという意見もあります。

下の画像の青いシャツで緑のネクタイ、緑のズボンの二人の男がポルコのことを凄く怪訝な顔で見ています。

理由は「人間社会で歩いている異質な豚だから」とも一見とれますが、実はこの二人の男は王党派の人物という設定があるようです。

「紅の豚」の舞台である1900年代初頭のヨーロッパでは、日本の天皇家のような代々続く王家が政権を握っていました。

王党派というのはそういった王政(王家による政治)を支持している人達のことでした。

そんな王党派の二人はポルコを見て怪訝な顔をします。

これはポルコが王党派の反対勢力であることを暗示していると言われています。

当時のイタリアには、ファシズムの生みの親ムッソリーニが組織したファシスト党があり、最終的に政権を乗っ取ることになります。

ポルコのこの堂々たる歩き姿は王党派に屈しない自信の表れかもしれません。

また、ポルコの帽子にコート、サングラスという恰好は、アメリカの刑事ドラマ「刑事コジャック」テオ・コジャック警部補モデルになっているようです。

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まとめ

「紅の豚」のポルコの本名や性格について、ポルコのモデルや「紅の豚」の舞台となったイタリアの政治的側面についても触れました。

ポルコがあれだけ自信をもって、気ままに生きているのは、「戦争で生きた」というバックボーンがあるからと考えると、ポルコの生き様に深みが出たように思います。

色々な裏設定があるのもジブリ作品の面白さだと思いました!

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