「君の膵臓をたべたい」は住野よるさんの小説で、それを原作に実写映画やアニメも制作され、話題になりました。
主な登場人物は、主人公である「僕」とヒロインの桜良です。
特に、膵臓の病気のために余命1年である桜良のセリフは、作品ファンの中では名言とされています。
今回は「君の膵臓をたべたい」の桜良の名言・名セリフについて紹介し、その意味や意図を考察していきます。
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目次
君の膵臓をたべたいの桜良の名言・名セリフの意味や意図
来週は、劇場版アニメ「#君の膵臓をたべたい」🌸
偶然知ってしまった彼女の秘密―
アニメならではの優しいタッチで描く、儚くて 美しい 青春ストーリー。#キミスイ pic.twitter.com/yyxvfkW8Qh— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 16, 2021
人に食べてもらうとね、魂がその人の中で生き続けるんだって
意味
このセリフの意味は「人に臓器を食べてもらうことで、臓器を食べられた人は臓器を食べた人の中で生き続ける」ということです。
古くから、「健康な人の臓器を食べると自分の臓器の病気が治る」とされています。
「君の膵臓をたべたい」という印象的な作品タイトルも、この言い伝えからきていると考えていいでしょう。
本来であれば、病気である桜が健康な「僕」の膵臓を食べるほうがいいのですが、桜良は旅行の帰り道に「私の膵臓を食べてもいいよ」と「僕」に言います。
その理由として桜良が「僕」に言ったのが、「人に食べてもらうとね、魂がその人の中で生き続けるんだって」というセリフです。
意図
桜良が自らの死期を悟った上で、自身の死後も「僕」と一緒に居たい・忘れないでほしいという想いを伝えるためであると考察します。
桜良が自分の病気を治すために「僕」の膵臓を食べるのではなく、逆に自分の膵臓を「僕」に食べてほしいというのは、二人の絆や信頼を感じることができます。
普通に「自分のことを忘れないでほしい」と言うより何倍も印象的に残るでしょう。
私も君も、一日の価値は一緒だよ
意味
病気である桜良も、健康である「僕」も一日の価値は平等であるという意味です。
桜良が図書委員に立候補した際に「僕」は、そんなことに大事な時間を費やしていいのかと聞きます。
それに対して桜良は「君こそやりたいことしなくていいの?もしかしたら明日突然、君が先に死ぬかもしれないのに」と返し、それに続けて「私も君も、一日の価値は一緒だよ」と、このセリフが出てきます。
意図
桜良は自分のような病気の人でも、「僕」のような健康な人でも、時間の価値は平等であると考えています。
このセリフは、病気だからといって卑屈にならない彼女の強さと冷静さを表していると考えられます。
また、「君の膵臓をたべたい」の意外な結末を知っている方であれば、このセリフが後の重要な伏線になっていると考えることもできるでしょう。
一見健康な人でもいつ死ぬのかは誰にも分からないですし、逆に病気で余命わずかの人でも予想より長く生きるということもあるのです。
他人に興味がないなんてもったいない
意味
このセリフについては、ほとんど文字のとおりになりますが、「他人に興味がない」と言った「僕」に対して、桜良がそれをもったいないと思っているという意味です。
意図
他人に興味がないせいで、その人の内面や見えていない部分を知るチャンスを逃してしまっている「僕」に、他人に興味を持ってもらいたいという桜良の気持ちを表していると考察します。
桜良はこのセリフを言った後、「僕」にサン=テグジュペリの「星の王子様」の本を手渡します。
この本は作品の中では重要なアイテムとなっており、「大切なものは、目に見えない (Le plus important est invisible)」というような名言が多くあります。
言ったらきっと会うたび泣いちゃうもん。そんな時間お互い楽しくないでしょう
意味
桜良は親友である恭子には自身の病気について隠しておき、伝えない理由はお互いが悲しい時間を過ごさないようにするためということです。
桜良は恭子の性格をよく知っているため、あえて真実を伝えずにいるのです。
意図
このセリフからは、限りのある自分の人生を悲しみに暮れるのではなく、最後まで楽しく過ごしたいという桜良の気持ちが表われていると分かります。
また、大切な親友である恭子のことを考え、彼女が悲しむことを避けようとする桜良の優しさも表れています。
何事も伝えればそれでいいということはなく、伝えられる側がどう思うか、伝えることで状況がどう変わるのかを考える必要があります。
それがたとえ真実だとしても、伝えないことが幸せであるということもあるのでしょう。
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まとめ
今回は「君の膵臓をたべたい」のヒロインである桜良の名言・名セリフについて見てきました。
どれも前向きかつ筋の通っているものばかりで、余命宣告されている少女のセリフとは思えないのが正直な感想です。
自身が「僕」の立場であれば、桜良の強さに圧倒されてしまいそうです。
特に「私も君も、一日の価値は一緒だよ」というセリフは、生きる上で自分の時間を大切にしようと思う読者が多く生まれたのではないでしょうか。
冒頭でも記述したとおり「君の膵臓をたべたい」は、小説だけでなく映画化やアニメ化もされています。
鑑賞する際は、桜良のセリフに注目することで作品をより一層楽しむことができるかもしれませんね。
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