クルエラの衣装・ファッションがかわいいしかっこいい!ブランドやデザイナーについても

1961年公開のアニメ映画101匹わんちゃんのヴィランのクルエラ・ド・ヴィル有名なデザイナー

その若き日を描く実写映画『クルエラ』でも、ファッションへかける情熱スタイリッシュな衣装は見どころの一つ。

かわいいしかっこいいと評判のクルエラの衣装について、ブランドやデザイナーなどを紹介しながらまとめます。

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目次

クルエラの衣装・ファッションがかわいいしかっこいい!

映画『クルエラ』では、エステラという一人の少女(後のクルエラ)が「アートを作りたい」独創的なファッションでデザイナーになることを夢見て奮闘します。

生まれつきの黒と白の髪を赤く染め、ロンドン一有名なデザイナー・バロネスのもとでデザイナーとしての腕を磨いていきます。

ファッションは復讐の手段

バロネスは男爵夫人で、特権階級。

デザインするのも上流階級のデザインです。

映画の中では往年の銀幕女優をイメージしたクラシカルで上品な衣装が使用されています。

対してエステラのデザインは、反体制的なパンクファッションでした。

舞台となる1970年代のロンドンは、反体制・パンクの風潮が高まっていた時期です。

「セックス・ピストルズ」などのパンクバンドが登場し、ファッションでは「ヴィヴィアン・ウエストウッド」をはじめとするパンク系のブランドが生まれました。

人々は怒りや自由を叫ぶ手段としてパンクを利用します。

とある出来事で自分の出生の秘密母キャサリンの仇がバロネスであることを知ったエステラは、ファッションで復讐を果たそうと「クルエラ」になります。

髪を黒と白に染め直し、パンクでスタイリッシュな衣装でバロネスと敵対するのです。

黒一色で地味だったエステラが情熱的な真っ赤なドレスや過激なパンクファッションに変わっていく姿はこの作品の一番の見所。

エステラという皮を破り本当の自分を表に出す手段「パンクファッション」なのです。

 

クルエラの衣装の特徴

クルエラ役だけでも47着の衣装が作られているほど、衣装に力を入れています。

クルエラのイメージカラーは黒と白、そして赤です。

初めてクルエラとしてバロネスの前に現れるシーンでは真っ赤なドレスに身を包んでいます。

白いマントを燃やし、中から真っ赤なドレスが現れる姿は最高にかっこいいですね。

クルエラの衣装はいつも独創的で奇抜です。

  • パンクなメイクに黒ずくめのかっこいいスタイル
  • 黒とダルメシアン柄を合わせたフレアシルエットのかっこかわいいスタイル
  • 布を繋ぎ合わせたロングトレーンのドレス(ゴミ収集車の中から登場)
  • 王室の騎兵隊を彷彿とさせるジャケットに真っ赤フリルのロングスカート(車の屋根に上ってポーズ)

など、登場の仕方も含めてかっこよく、見る者を飽きさせません。

使用する色に限りがあっても、素材やデザインが違うため、似たような印象にはならないところに衣装担当のすごさを感じます。

クルエラの衣装・ファッションに影響を与えたブランド

先にご紹介したように、クルエラに登場する衣装には「クルエラスタイル」と「バロネススタイル」があります。

破天荒なクルエラの衣装はパンク・ファッションを象徴するヴィヴィアン・ウエストウッドクラシカルなバロネスの衣装クリスチャン・ディオールをイメージして制作されています。

この2者のスタイルの差別化が、映画に華やかさ・きらびやかさを与えています。

クルエラが黒・白・赤をメインカラーにしているのに対し、バロネスは深いグリーンやゴールドでまとめられています

パンクファッションをつくった、ヴィヴィアン・ウエストウッド

『クルエラ』の制作にあたり、監督のクレイグ・ガレスピーが参考にしたのはパンクシーンを語る上で欠かせないヴィヴィアン・ウエストウッドの存在でした。

ウエストウッドは『クルエラ』の舞台となった1970年代のロンドンで、「セックス・ピストルズ」のマネージャーを務めるマルコム・マクラーレンと共に挑発的な服を販売し始めました。

レザーやラテックス、安全ピンやスパイクなどを多用したパンクなファッションスタイルを展開したのです。

一から生み出すのではなく、いろんな素材をつぎはぎしたり再利用するスタイルは上流階級にはないものでした。

ウエストウッドの存在はパンク・ムーヴメントがもたらした価値観や美意識の転換を物語っています。

エレガントの象徴、ラグジュアリーなディオール

クリスチャン・ディオールが自身の名を冠して作り上げたブランドは1947年春夏シーズンのパリコレクションデビュー。

ゆったりとした肩のラインに細く絞ったウエスト、ペチコートで膨らませた長いフレアスカートを合わせた数字の「8」のような「花冠ライン」を発表しました。

そのシルエットの美しさは「ニュールック」というトレンドとなりました。世界大戦後のファッション界で、エレガントな女性らしさを表したニュールックは平和の象徴に。

以降もヒップを強調するへプラムや大きく開いた胸元など、女性の美しさを強調するデザインを手掛けています。

クラシカルで「正統」「伝統」というイメージは、クルエラが壊すべきものとしてふさわしく、バロネスの衣装に反映されています。

クルエラの衣装・ファッションのデザイナー

『クルエラ』の衣装デザインを担当したのは、2015年公開の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で2度目のアカデミー賞を受賞したジェニー・ビーヴァン

もともと女優としてデビューしていますが、衣装を手掛けるようになると『眺めのいい部屋』でアカデミー賞を受賞し一躍脚光を浴びます。

以降は『いつか晴れた日に』『アンナと王様』など時代物の映画を中心に衣装を担当し、オペラの衣装も手掛けています。

クルエラを演じたエマ・ストーンが「着るだけでクルエラ・ド・ヴィルになれた」と語るほど、ビーヴァンはクルエラのイメージを完璧に表現

また、バロネスを演じたエマ・トンプソンもエレガントで気品あふれるデザイン「着るたびにお気に入りが更新される!」と感動を顕にしています。

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まとめ

クルエラの衣装やファッションについてまとめました。

映画の世界観を作り上げる上で欠かせない役割を果たしているのは衣装やファッションです。

とくにこの作品ではクルエラやバロネスの生き方を体現したファッションはストーリーとも密接に関わっているので、是非注目して見てほしいと思います。

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