麒麟がくる(大河ドラマ2020)23話の感想ネタバレ考察!足利義輝と最後の面会

麒麟がくる22話は桶狭間の戦いから4年後の京の様子が中心に描かれました。

相変わらず越前で浪人暮らしをしていた明智十兵衛のもとに、将軍・足利義輝の幕臣である細川藤孝が現れ、京へ行くことなった十兵衛。

そこで目にしたのは権力を失い投げやりになった足利義輝の姿でした。

明智十兵衛は将軍の権力を復活させるため、織田信長を上洛させる約束をするのでした。

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麒麟がくる23話はその話の続きになります。

明智十兵衛は織田信長を上洛させることができるのか?

そして大和にいた僧侶は今後どう物語に関わってくるのか?

このあたりが今回の話のポイントになるかと思います。

ではまず23話のあらすじから見ていきましょう。

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目次

麒麟がくる(大河ドラマ2020)23話の義輝、夏の終わりにのあらすじ

明智光秀は将軍・足利義輝の権力を取り戻すため、足利義輝の文を手に織田信長のもとを訪れます。

しかし織田信長は美濃攻めに苦戦していて取り合ってくれません。

そこで代わりにこの男に話をするよう言われた相手は木下藤吉郎という男でした。

もてなしを受け困惑する明智光秀に木下藤吉郎は、足利義輝のせいで政が滞り困っているので足利義輝を闇討ちする計画があることを告げる。

明智光秀は否定しますが、木下藤吉郎は確かな筋から聞いた話なので間違いないと言います。

その話をした人物とは松永久秀でした。

憤慨した明智光秀は急ぎ大和へ戻り、松永久秀に会い問いただします。

松永久秀は足利義輝はもはや将軍の器ではないと言います。

そして殺しはしないが京から追放する考えであることを告げます。

思わず怒鳴った明智十兵衛のもとに足利義輝の幕臣である細川藤孝が現れ、足利義輝にはもはや将軍としての力はなく、新しい将軍を探さねばならないと話します。

麒麟がくる(大河ドラマ2020)23話の義輝、夏の終わりにのネタバレ考察

ここからはこれから放送される麒麟がくる23話の内容を考察していきたいと思います。

木下藤吉郎と初顔合わせ

足利義輝の将軍の座を取り戻すため、織田信長の力を借りそうと明智十兵衛は小牧山城へ向かいます。

ですが織田信長は美濃攻めに苦戦していて取り合ってくれません。

そこで織田信長から代理で話を聞くことを任されたのが木下藤吉郎です。

 

木下藤吉郎はのちの豊臣秀吉です

今回の麒麟がくるでもちょこちょこと登場していましたね。

最初は草履売りの商人だった木下藤吉郎でしたが、なんと織田信長の家臣にまで出世しています。

今回の大河ドラマでは草履売りだった木下藤吉郎が、織田信長の家臣になるまでの部分は割愛されているかと思いますので簡単に説明しますね。

織田信長と木下藤吉郎は知人の紹介で出会ったとされています。

 

木下藤吉郎は織田信長の草履取りとして仕え始めました。

寒い日に織田信長の草履を懐で温め差し出して織田信長がたいそう喜んだ、という話は有名なので聞いたことがある人も多いはず。

その後木下藤吉郎は出世するために、織田信長の役に立とうと必死に働きます。

そして木下藤吉郎が一気に出世したと言われているのが、今回の美濃攻めです。

木下藤吉郎は美濃攻めに苦戦している織田信長に、墨俣城を7日のうちに完成させると宣言し、一夜にして城を完成させたという逸話があります。

この一夜城の逸話は偽りではないかと言われていますが、木下藤吉郎の案で墨俣城から美濃を攻めて攻略できたのは事実なようです。

 

誰も織田信長に意見できない中、木下藤吉郎は美濃攻略のプランを提示したのも織田信長に気に入られた要因の1つとも言われています。

これらの功績が認められ木下藤吉郎は大きく出世しました。

今回明智十兵衛が顔合わせする時は墨俣一夜城作戦の前かと思われますが、代わりに話を聞くよう言われるくらいの間柄なので織田信長からの信頼は抜群なのでしょう。

のちのライバルとの初顔合わせがどうなるのか楽しみですね。

足利義昭と駒の関係は今後も発展する?

今回も同じ大和で足利義昭と駒が合うようです。

足利義昭は覚慶という僧侶として民にまた食べ物を分け与えにきます。

それを見かけた駒が、足利義昭に話しかけるようです。

その中で足利義昭は駒に麒麟がくる世にしたいという話をするようです。

麒麟の話は駒も知っている話ですし、目標としているところが一緒な二人なので、駒と足利義昭は今後も何かしら関わりがあるのだと予想します。

明智光秀も同じ想いを持っているので、これが本能寺の変を起こす動機にも関わってくるのかな、と考えています。

足利義輝と最後の面会


織田信長を連れてくる約束をした明智十兵衛でしたが、織田信長を連れてくることはできませんでした

明智十兵衛は足利義輝のもとへ行き、自分の無力さを詫びます。

足利義輝はそんな明智十兵衛に「もうよい。欲を言えばもっと早くおぬしに会いたかった」と言います。

足利義輝の人柄が伺えますね・・・。

史実では足利義輝は松永久秀の息子が率いる三好三人衆に暗殺されてしまいます。

今回の麒麟がくるでもそうなるでしょう。

なので足利義輝と明智十兵衛が合う最後のシーンになるかと思います

きっと涙なしでは見れないシーンになると予想します。

麒麟が来る 義輝、夏の終わりに23話のネタバレ

織田信長に上洛してもらうべく、足利の義輝から受け取った御内書を信長に渡す光秀。

信長は御内書を受け取るが美濃戦で苦戦し、それどころではなかったため、話の続きを木下藤吉郎に託し、その場を去ってしまいます。木下藤吉郎は光秀をもてなし、突然「万葉集」の和歌を口ずさむのでした。

帰蝶から光秀は賢いと聞いていたと藤吉郎は話し、周りの障子を全て閉めます。

そこで藤吉郎は義輝の暗殺計画の噂があると伝えました。衝撃を受けた光秀は、藤吉郎から裏で操っている松永久秀を止めるしか方法はないと言われ、久秀のいる大和へ急いで向かいます。

 

その頃、駒は大和にいました。前話で遭遇した僧侶の覚慶を探し、覚慶と駒は再会します。駒は多くの命を救えない、それが苦しいと覚慶に伝えますが、覚慶も自分の施しも微々たるものだと言います。

いつか麒麟が来る日を望んでると覚慶は語り、駒と覚慶は目指している世が一致するのです。

するといきなり何者かが覚慶を追いかけてきます。

覚慶は駒と逃げ、なんとか逃げ切ることに成功。落ち着いた頃、覚慶と芸妓の踊りを見ていた駒が踊りに加わり、元の場に戻った時には覚慶はさっていました。

覚慶を細川藤孝などが迎えにきていたのです。

 

光秀の方は久秀のいる大和の多聞山城へたどり着き、久秀に直談判します。

久秀は壺を三つ並べ、いきなり二つを叩き割ります。ある1つの価値を高めるためには、他の2つはいらないのだと言います。

光秀が襲撃をやめてほしいと伝えると、久秀は物には値打ちがなく、値打ちは“人が決める”と伝え、それは周りから将軍にふさわしくないとされる義輝の話。

討ちはしないが、追放すると久秀ははっきり伝えます。全ては「世を収めるため」だと。

そして目の前に現れたのは、義輝に仕えていたはずの藤孝。

久秀の意見に同調していたのです。

光秀は言葉を失い、京へ戻ります。

 

二条御所に着き、光秀が頭が上がらずにいたのですが義輝は信長が上洛できないことも、なんとなく気づいていたのです。

義輝は悲しみを込めて古今和歌集の歌を読みます。

自分の夏は終わった。

夢で自分一人だけになっていた。

もっと早く出会っていたかった。

そう義輝が光秀に伝えます。

光秀は涙を流すことしかできません。

そんな最後の面会を終え、光秀は越前に戻ります。

 

家の門に立ち、娘や妻、家族の姿を見て、家族に会う前に義景からそれ以上野心を持つな、家族と平穏な暮らしが一番であるという言葉に、光秀はどこか納得し始めてしました。

煕子と夕食を食べながら事後報告をし、義景から言われた言葉に納得していると伝えると、煕子は確かに穏やかな日々は素晴らしいが、そんな日々の裏で誰かが国を争い、戦をしている。そ

れを思うだけで胸が苦しく、戦がなくなる日を待っているのだと語ります。

そんな煕子の言葉に、光秀の表情に少し覇気が戻るのです。

京へ戻った駒でしたが、東庵先生のもとへ帰ると家から全てものがありません。

盗賊が入り東庵のものは全て盗まれていました。そんな中、伊呂波太夫は駒に700人分の薬を依頼し、東庵も今回ばかりはと丸薬を売ることを認めたのでした。

麒麟がくる23話義輝、夏の終わりにのネタバレ考察

見所として、まず一つ目に和歌と人物です。

藤吉郎が詠んだ和歌は「万葉集」からの歌でした。

「わがやどの 花摘みは散りにけり 悔しき時に逢へる君かも」

花が散ってしまった後に来るなど残念だという歌ですが、これは義輝のことを象徴していると思われます。

さらに万葉集は、身分を問わずに歌が選ばれているもので、これがまさに「身分低きところから、実力で上り詰める藤吉郎」の立場と重なります。

一方、義輝が光秀に詠ったのは「古今和歌集」からの歌でした。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風のおとにぞ驚かれぬる」

今日から秋だというが、風景は何も変わらない

これは義輝が夏の終わりに、秋を迎えられず終わってしまうというメッセージだと思います。

そして「古今和歌集」は、国家の繁栄や天皇の権威を示す為のものでした。

もはや従われないのであれば、将軍の権威など何も意味なさない。

立場など関係なく勝つものが勝者であるこの戦国時代。

元上にいた者と、これから天下に立つ者。

両者の立場と歌がここまで重なるとは、本当に奥深いですね。

いきなり和歌を詠み始め、最初は物語を盛り上げるだけの和歌かと思いましたが、ただの歌でなく「戦国時代で明暗を分ける象徴」として重要な意味を持っているでしょう。

 

次に久秀の値打ちの話も今後の室町幕府を示す重要なシーンであったと考えられます。

彼は3つの壺を1つにすることで、この世に一つしかないという価値創造を図りました。

実は将軍または候補としても義輝、義栄、義昭の3人がいたのです。

久秀は今後の将軍として「義昭」を立てるべく、他の二人を今日から追い出すということだったのでしょう。

政府の権威が墜落する中、この危機を救うには力のある人物づくりが不可欠だったのです。

麒麟がくる23話義輝、夏の終わりにの感想

個人的感想としては、義輝がまだ生きているということに驚きました。

おそらく来週に義輝が討たれると思われますが、今回は義輝の「儚さ」を中心に描いていました。

それと同時に説によっては嫌われ者として描かれやすかった義昭が、亀の目のシワで年齢がわかると駒を信じこませ、嘘だと笑うお茶目な一面も見られました。

どこか今回の「麒麟が来る」では、光秀の描き方もそうですが、「もう一つの真実」を描こうとしている感じがします。

義昭の不思議な優しさも、その意図を感じられました。

義昭は今後とても重要人物になりますし、かなり強烈なボス感のある義昭ですが…。

今の僧侶姿とのギャップがドラマの見応えになりそうです。

また駒がついに作り続け、貧しい人を救う為の丸薬が多くの人に「売られる」ことになりました。

この駒や丸薬が、これから大きな戦いを備え駒にあってきた重要人物とどう絡んでいくのか…正直想像できませんが、かなりドラマの核を担う役割を果たす予感がしますね。

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まとめ

今回は麒麟が来るの中でも「将軍の絶望」として義輝のどうしようもなくなった瞬間とそれにともなう不思議な美しさが見られました。

逆に藤吉郎など身分は決して高くない人物がどんどん上り詰め始めている印象でした。

将軍の絶望と武士の希望の関係性がとても面白いですね。

これからついに義輝が追い詰められ、入れ替わるように幕府を担うのが義昭に仕立て上げられていくはずです。

藤吉郎の戦での活躍が23話で描かれなかったので、24話で見せてほしいなとも思います。

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