1991年に公開されたディズニーアニメ『美女と野獣』(日本では1992年)。
この『美女と野獣』が2013年に地上波で放送された際、エンディングで「本作品には配慮すべき表現が含まれていますが 作品のオリジナリティーを尊重して、そのまま放送しました。 ご了承ください。」という表示がなされました。
何も考えずに物語を楽しんでいると気にならず、どこに「配慮すべき表現」のシーンや場面があったのって思いますね。
しかし、よくよく見ると確かに現在(2013年のときも)では、配慮したほうがよさそうな表現がありました。
では具体的にどのシーンや場面が配慮すべき表現なのか解説しています。
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目次
美女と野獣で配慮すべき表現と表示された理由
「紺青の拳」ご覧いただきありがとうございました😌
来週からは3️⃣週連続 #ディズニー・アニメーション‼️第1夜は「#美女と野獣」
世代を超えて愛される、ディズニー不朽の名作です。そして
第2夜は「塔の上のラプンツェル」
第3夜は「トイ・ストーリー3」 pic.twitter.com/35qh6idZzF— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) April 17, 2020
『美女と野獣』でディズニーは公式では、どのような配慮すべき表現が含まれていたのか表示した理由については発表していません。
ディズニーも放送局もどのような配慮すべき表現なのかについては発表しておりませんが、推測するに「女性蔑視と思われる発言・メッセージそして暴力的な言葉の連発」でしょう。
『美女と野獣』が公開されたのが1991年、制作となるとそれよりも早い1990年、もしかしたら1989年とかだったのかもしれません。
当時はそれほど性差別的表現や暴力的な表現に対してそこまでうるさくなかったのかもしれません。
しかし、現在は当時とは考え方も社会の対応も異なり、不適切発言や行動をすると批判の声が上がります。
確かに、作品中に「女性蔑視と思われる発言・メッセージそして暴力的な言葉の連発」があるのは良くなく、受け手にとってはそれを正当化してしまうリスクもありますね。
そのため、2013年の時の地上波で放送された際には、ディズニーというよりもこの作品で配慮すべき表現があることを知っていたTBSが、批判の問い合わせを受けるのをできるだけ減らすために表示したのではないかと推測します。
なお、今回の放送は日本テレビ系列なので日本テレビが前回同様に「本作品には配慮すべき表現が含まれていますが 作品のオリジナリティーを尊重して、そのまま放送しました。 ご了承ください。」と表示するかどうかわかりません。
もし今回も表示されたらディズニーの意向である可能性は高いですね(多分、ディズニー公式では発表しないとおもいますが)。
女性蔑視的表現やメッセージ・暴力的な言葉の連発があるのは良くはないですが、作品自体は良い作品なので、そこは大目に見て作品を楽しんでいたくとよいと思います。
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美女と野獣で配慮すべき表現のシーンや場面
『美女と野獣』の内容は子供から大人まで楽しめる作品で、配慮すべき表現のあるシーンや場面などないように思えますが、「具体的にどこって?」って思いますよね。
では配慮すべき表現のあるシーンや場面はどこなのか解説していきますね。
女性は本を読むな発言
【ガストン】(美女と野獣)
フランスのある村の人気者でリーダー的な存在。ハンサムで力強いが、心は粗野で傲慢。村一番の美女であるベルに求婚するがことごとくふられる。女に本など無用と言うが、本人は割と頭が切れる。 pic.twitter.com/Mpr7eOJ5g3— ヴィランズ豆知識bot (@Dvillains_bot) July 26, 2016
ガストンは物語でところどころ、性差別的発言や暴力的な言葉を発していますね。
ヒロインのベルは本を読むのが大好きな女の子なのですが、物語の中でガストンは「女に本を読ますなんて」と言っています。
ガストンは女性蔑視をしていますよね。
ただ、ガストンがこのような発言をしたのには物語の時代背景があると思われます。
美女と野獣の舞台設定が18世紀のフランスという設定になっています。
18世紀のフランスでは、女性が読書をするというのは上流階級の人だけであって、地方の町や村の人達で女性が教育を受け、読書が出来るという環境にはなかったのかもしれません。
そのため、ガストンもそのような背景があったために「女に本を読ますなんて」という女性蔑視の発言をしたのかもしれません。
人権を無視するよな侮辱的発言と行動
2月15日のディズニーキャラクターは...
『モーリス(美女と野獣)』ちょっと変わったものに惹かれる独創的な人。集中力がある。愛情深い。pic.twitter.com/b60LH9Z09e
— ディズニー誕生日占い (@disney_uranai) May 4, 2014
物語中盤で、ベルが野獣の城から村に帰ってきて、父のモーリスに森の奥にあるお城に野獣がいることを伝えます。
そこのにガストンと村人が入ってきて、
「野獣がいるなんてまだイかれたことを言っているのか!」
「父親がイかれていれば娘もイかれている!この村から出ていけ!」
という、人権を無視するかのような侮辱的発言をします。
さらには、ガストンはベルから野獣と呼ばれたことで怒り狂い、野獣が恐ろしいことを村人に扇動し、野獣を殺すために村人とともに夜襲をかけに行きますが、ベルとベルの父のモーリスはガストンの自宅の地下貯蔵庫に幽閉されます。
この行動も明らか人権を無視していますよね。
ガストンは村のリーダー的存在なので、村人が従うのはわかります。
なので、ガストンがこのような差別的な発言・行動をすると村人もどうような発言・行動をするようになりますね。
暴力的な発言の連発
『美女と野獣(91)』。冒頭、ベルに陽気に挨拶する町人の中にいる、私刑されてるらしき男?の存在が怖い。邪魔者に精神病のレッテル付けて監禁する医者がいつもやってるようで怖い。「殺せ!」と叫んで突撃する男達がほぼ彼岸島。父の作った謎の薪割りマシンが醸し出すマングラー的殺人機械感 pic.twitter.com/wb6aC4EbXM
— kuramaippei (@tenguotoko) November 18, 2017
物語中盤から終盤にかかけて、ベルが持っている魔法の鏡に野獣が映し出され、それをみたガストンは村人たちとともに野獣を殺しに行こうとします。
その時にガストンが「みんなで野獣をコロすんだ!」と鼓舞し、夜襲の歌を歌いながら森の奥の野獣の城へ向かいます。
その時歌っている歌詞の中に 「殺せ!殺せ!・殺せ!殺せ!殺せ!」という暴力的な表現が出てきます。
歌が「夜襲の歌」なので、歌詞に暴力的な表現が入ってしまうのはしょうがないと思いますが、もう少し柔らかい表現にとかにしても良かったのかなとも思いますね!
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まとめ
今回は『美女と野獣』で配慮すべき表現がどこのどのようなシーンや場面なのかや表示された理由についても紹介してきました。
ディズニーが公式に発表していないのでどちらかといえば『美女と野獣』を放送した放送局の配慮であったのかと思います。
作中ではガストンや村人などがベルやモーリス、野獣に対して人権を無視したような差別的、暴力的な発言・行動をしていました。
しかし、『美女と野獣』は素晴らしい作品ですので、その点を差し引いても見る価値がある作品です。
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